喜びの2ステップ

■8ページ分の原稿を書き終わり、一安心。編集長に見せて、「面白いよ、この原稿!」と言ってもらえたときは、ほっとすると同時に、非常にうれしい。上司(編集長)や会社は、いわば僕にとって直接のクライアントであるから、彼らが喜んでくれる成果物を納品できることは、大変うれしいことである。しかし、これはあくまで、「第一ステップの喜び」。「第二ステップの喜び」は、読者の方々が「面白いよ、この原稿!」と喜んでくださること。もちろんそれが最終目的。
考えてみると、この構図は、店舗デザイナーさんのお仕事にも共通している。直接のクライアントであるお店のオーナーさんが喜んでくれることは第一ステップの喜びで、その店を訪れるお客さんが喜んでくれるのが第二ステップの喜びだろう。
そして、この第二ステップの喜びは、直接のクライアント(上記の場合、オーナーや上司)にとっても当然喜びであろう。

■原稿を書くという作業は、幸せである。しかし、原稿を書かなくて済めば、もっと幸せである。