2011-10-01から1ヶ月間の記事一覧

『東京ロンダリング』(原田ひ香/集英社)を読む。

読み始めると、作品の中に流れる空気に強く引き込まれ、読むのをやめられなくなる。そんな小説だった。柔らかくてぬるい空気が漂う小説が好きな方には大変オススメの一冊だ。 主人公の内田りさ子は、「ロンダリング」を生業とする32歳の女性。 ロンダリング…

『他者と死者』(内田樹/文春文庫)を読む。

とても気に入った本。日頃のビジネスで硬直してしまった脳を揉みほぐしたい人に大変オススメの一冊。 本書に限らず常に、内田樹さんはおそらく、「何か」について考えるというよりもむしろ、「何かについて考える際の考え方」について考えている。あるいは、…