2012-12-01から1ヶ月間の記事一覧

先ほど、机の上に積んであった本から1冊取り出して、なんとなく読んでみた。スタニスワフ・レムというポーランドのSF作家が書いた『虚数』という作品である。

『虚数』は、「実在しない書物」の序文集という、そもそも人を食ったような笑える企画なのだが、その中の一遍、「エルンティク」という本(もちろん実在しない)の序文が抜群に面白い。 「エルンティク」は、アマチュア細菌学者が書いた研究報告の本である。…

こんにちは。

今年、印象に残ったプロダクトを三つほど。 ひとまず三つ。また思い出したら追記しよう。 ◆プロダクトデザイナーの早川明男さんによるイス「Portrait in chair」。 木材を使った直線的なデザインなので、一見すると硬そうに見えるが、座ってみると、座り心地…

東京・京橋の駅前にあるAGC studio1階のギャラリーで、カラーガラスを用いた展示が行われている。小さな会場だが、大変見応えがある。

タイトルは、「第1回AGCカラーガラスエキシビション Colored glass, what a fascination material are they! 3人のクリエイターが魅せるカラーガラスの可能性」。 旭硝子社のカラーガラスを使い、3人のデザイナーが1作品ずつ発表している。 ガラスや空間デザ…

大井町線沿線を少々散策。

◆九品仏の浄真寺は、広々としていて、アイキャッチとなる仏像や地蔵や樹木がたくさんあり、飽きずに散策できる良い寺だ。もう少し早い季節だったら、紅葉がきれいだっただろう。3体の地蔵が、まるでコーラスグループのようで、微笑ましかった。 オススメのお…

大阪にて。

◆先日、大阪へ行った際に立ち寄った「ANAクラウンプラザホテル大阪」のロビー。 リニューアルオープンから4年が経ったが、いつ訪れても新鮮な印象を受ける。 この空間は、複雑な凹凸、照明のメリハリ、鏡面の多用によって、空間の輪郭が把握できないようにデ…

先日、大井町線沿線を散策した際に、気になった数軒の飲食店。今度時間のあるときに入店してみよう。忘れないようにメモ。

大岡山のカレー店「杏や」。駅から近い住宅街の細い路地に立つ。 東京都大田区北千束1-53-5 緑が丘のフレンチトースト専門的「cafe Haru and haru」。前から気になっている。情報誌の自由が丘エリア特集にも載っていたから有名なお店なのかもしれない。 東京…

磯崎新著『建築の解体』を再読中。

発刊から40年近くを経た書物だが、いま読んでも抜群に面白い。脚注の一つひとつまで充実しており、恐ろしい密度。 特に、セドリック・プライス(1934年生まれのイギリスの建築家)に関する記述には、後に磯崎氏が仙台のコンペで審査委員長として提示した「メ…