2010-01-01から1ヶ月間の記事一覧
『時間論』(中島義道)を読む。過去中心主義から時間を論じる。 以前に読んだ『時間を哲学する』とほぼ同じ内容。 時間は決して流れているのではない。「知覚」と「想起」、あるいは「今」と「過去」という互いに全く相容れない二つの要素を結びつけるため…
『関係する女 所有する男』(斎藤環/講談社現代新書)を読む。 得るところの多い一冊だった。 著者は、ジュディスバトラーの言葉を引用して、セックスはすでにジェンダーだという(P.46)。つまり、「男/女」という区分け自体が、もともと恣意的で差別的だ…
■『幽霊たち』(ポール・オースター/新潮文庫)を読む。 『ガラスの街』につづいて、大変面白い小説。 おそらく僕たちは皆、自分自身のことを「私」と呼ぶとき、その「私」は他の要素から独立して、かなり明確な境界を持った、不純物の混じらない存在だと感…
ここ数日。■3月号取材の段取り。 ■3月号の打ち合わせ。 ■六本木にて、柴田文江さんの事務所に取材でお邪魔する。■溝の口で「Qiz溝の口」を見る。 ■建築家の竹山実さんの事務所へ取材でお邪魔する。自分の責任の取れる範囲外のことには極力言及せず、事実に即…
■新年は仕事初めの朝から浅草にて取材。ライターの橋本さんと二人で、あるホテルを経営する社長さんのところへ取材にうかがう。 39歳の社長さんは、ソフトな語り口でありながら、分かりやすく明快でシャープな応答。密度の高いインタビューをさせていただく…
■行きたい展覧会 【開催概要】 エレメント 構造デザイナー セシル・バルモンドの世界 Element Cecil Balmond 会期=2010年1月16日[土]―3月22日[月・祝] 会場=東京オペラシティアートギャラリー 開館時間=11:00-19:00(金・土は20:00まで/最終入場は閉…
『ガラスの街』(ポール・オースター/新潮社)を読む。 (ネタバレになるかもしれないので、未読の方は御注意ください)ニューヨークを舞台にした、虚実が入り混じったような小説。とても気に入った。誰が観察しているのか、誰が観察されているのか。誰が書…