2011-01-01から1年間の記事一覧

こんにちは。

いくつかのプロジェクトが重なり、blogをアップできず、なんと大晦日になってしまったが、この2カ月くらいの出来事のうちで書き残しておきたいことだけアップしておこう。 ■代官山にオープンしたTSUTAYAへ。とても素敵な施設だ。 ファサードを覆うT字のタイ…

こんにちは。

ずいぶんご無沙汰してしまった。 順不同で、ここ1か月半ほどの覚え書き。 ■ホテル設計に関する鼎談取材。これは、来年、ある企画で記事化する予定だが、示唆に富む話が出て、大変充実。 ■某企業の広告記事のために座談会。人選や段取りのお手伝いをさせてい…

『東京ロンダリング』(原田ひ香/集英社)を読む。

読み始めると、作品の中に流れる空気に強く引き込まれ、読むのをやめられなくなる。そんな小説だった。柔らかくてぬるい空気が漂う小説が好きな方には大変オススメの一冊だ。 主人公の内田りさ子は、「ロンダリング」を生業とする32歳の女性。 ロンダリング…

『他者と死者』(内田樹/文春文庫)を読む。

とても気に入った本。日頃のビジネスで硬直してしまった脳を揉みほぐしたい人に大変オススメの一冊。 本書に限らず常に、内田樹さんはおそらく、「何か」について考えるというよりもむしろ、「何かについて考える際の考え方」について考えている。あるいは、…

こんにちは。

■原宿のヘアサロン「QT-SUE」へお邪魔する。空間デザインを手掛けたのは、トネリコの米谷さん。とても不思議な見え方をする壁面デザイン。 詳しい制作方法は、11月号のヘアサロン特集にてご紹介します。 http://www.tonerico-inc.com/shop/qt/index.html ■ト…

こんにちは。

■ガラスメーカーさんとの打ち合わせで上野へ。 ■エキュート上野を少し見る。木目調を多用した空間で今日的。朝食や軽食を食べたりテイクアウトしたりできる店がいくつも入っているので、上野近辺に勤務している人には嬉しいかもしれない。長距離列車に乗る前…

ABCマート自由が丘店 メタボリズム

こんにちは。 3週間くらい空いてしまった。 ■「design spirits」代表のデザイナー、河合優吉さんの事務所へお邪魔し、取材。河合さんはインドネシア、マレーシア、中国など海外を飛び回り超多忙なはずなのに、じっくり3時間半もお話してくださった。長時間に…

「第6回 金の卵 オールスターデザイン ショーケース」

■アクシスギャラリーから「第6回 金の卵 オールスターデザイン ショーケース」開催中のお知らせをいただく。「東日本大震災を目の当たりにした学生たちによる、リアリティと説得力溢れる、目からウロコの提案が集まりました」とのこと。 時間をみつけてお邪…

『善人ほど悪い奴はいない』(中島義道/角川oneテーマ21)を読む。

「叱り芸」「罵倒芸」と言える著者の芸風は、相変わらず安定しており、中島ファンには気持よく読める一冊。 『ツァラトゥストラ』などニーチェの著作と伴走しながら、現代日本に跋扈する「善人(弱者)」を糾弾しまくる。 ここで言う「善人」とは、自己保身…

映画「精神」(想田和弘監督、2009)を見る。

とても素晴らしいドキュメンタリー映画。 この映画に登場する精神科医の山本先生と、そして出演を承諾した患者さんたちに最大限の敬意を表したい。そして、先生や患者さんたちと強い信頼関係を築きながら、感情移入し過ぎることなく冷静な距離感で作品を撮り…

こんにちは。

■東京都現代美術館にて「名和晃平─シンセシス」展を見る。 とても刺激的な個展。行ってよかった。セルやドットで構成される名和晃平の作品をコンピューター時代の感覚だと言ってみたり、同じ像を二つ重ね合わせた名和の造形を、デジタルとアナログの二重化さ…

こんにちは。

■打ち合わせでプランテックへお邪魔する。 ■神楽坂にて、友人が主催するとても素敵な飲み会へお邪魔した。クリエイターの方々を中心に、穏やかに盛り上がり、夜が更けていく。 ■天童木工の東京ショールームへ。空間は、坂倉準三建築研究所に在籍していた長大…

3週間くらい経ってしまったが、映画「人生、ここにあり!」(ジュリオ・マンフレドニア監督/2008)を見た。素敵な映画であった。

精神科病院やその患者をある程度ユーモラスに描きながら、嫌味がない。むしろ温かさを感じる。 舞台は1980年代のイタリア。イタリア全土で実際に精神科病院を廃絶したという事実がベースになっている。 この映画で描かれているのは精神疾患の人々であるが、…

メルセデス ぼよよん ETHNOVISION

こんにちは。 ■恵比寿の蕎麦屋さんのファサードを撮影。ワンカットのみの追加撮影であったが、始発前の早朝から快くカメラマンさんに撮っていただき、お店の方にもご協力いただき、無事完了。感謝感謝。 ■渋谷のカフェ「パブリックハウス」にてランチ。 http…

「エッセンシャル・キリング」

■映画「エッセンシャル・キリング」(イエジー・スコリモフスキー監督/2010)を見る。 男(ヴィンセント・ギャロ)は、ただひたすら逃げる。シンプルなストーリーの中に、緊張感が漂い続ける。 おそらく観客は心の中で、「逃げても、行くあてもないだろうに…

編集部の公式Blogをアップしました

こんにちは。 編集部の公式Blogをアップしました。弊誌編集部のスタッフが日々どんなものを見ているのか、予告編を兼ねて、つらつらと綴っております。よろしければ、お仕事の合間にでもコーヒー片手に気軽にご覧いただけたらと思っております。 http://www.…

『ミラーニューロンの発見』

■『ミラーニューロンの発見』(マルコ・イアコボーニ/ハヤカワ新書juice)を読む。 脳の働きや人間の本能的な行動に興味のある方にはオススメの一冊。あるいは、サイエンスやコミュニケーションに興味のある方にもオススメ。大変平易に書かれている。 本書…

『意識』

■『意識』(スーザン・ブラックモア/岩波書店)を読む。 Oxford University Pressが発行しているVery Short Introductionsシリーズの邦訳。 意識とは何か、というシンプルで難しい問題を扱った一冊。 視覚や味覚や聴覚を通して僕たちの脳に入力される物理的…

『はじめての言語ゲーム』

■『はじめての言語ゲーム』(橋爪大三郎/講談社現代新書)を読む。 前半は、ウィトゲンシュタインの半生や思想をたどりながら言語ゲームとはどんな考え方であるかを解説する。後半は、キリスト教や仏教を俎上に上げて、実際に言語ゲームの考え方を運用して…

うなぎ マクドナルド 豆スイーツ

こんにちは。 ■新宿「うなぎ 菊川」にて同僚とランチ。柔らかくて美味しい鰻。エネルギーが出た。 http://www.sinjuku-kikukawa.jp ■中川ケミカルが運営する東日本橋のCSデザインセンターへ行き、トークセミナー「素材と空間」を聴く。野井成正さんと内田繁…

『コミュニティデザイン―人がつながるしくみをつくる』

■『コミュニティデザイン―人がつながるしくみをつくる』(山崎亮/学芸出版社)を読む。 著者はランドスケープデザイナーとしてキャリアをスタートさせながら、現在コミュニティーデザインやパークマネジメントを手がける山崎亮さん。山崎さん率いる「studio…

『ブスがなくなる日』

■『ブスがなくなる日』(山本桂子/主婦の友新書)を読む。 ビューティーサロンを取材した帰りに、この強烈なタイトルの新書が目に留まり、読んでみた。密度が高くて、面白い。笑いを交えた読みやすい文章ながら、読む人に重要なことを考えさせる。とてもオ…

JINS カキモリ Le Pain Quotidien

こんにちは。 ■表参道ヒルズ内で開催された、JINSの新製品発表会へ。2011年7月21日より順次発売される「機能性アイウエア新シリーズ」の発表会。そのラインアップは2種類。ゴルフ、ランニング、自転車など競技別に機能を特化させた「SPORTSシリーズ」と、PC…

「編集長を出せ! 『噂の真相』クレーム対応の舞台裏」

■「編集長を出せ! 『噂の真相』クレーム対応の舞台裏」(岡留安則/ソフトバンク新書)を読む。 2004年に休刊となったスキャンダル雑誌『噂の真相』の元編集長が、同誌をめぐる数々のトラブルについて記した本。著者の岡留氏は、タブーを徹底的に嫌う。それが…

スモーク

こんにちは。■映画「スモーク」(監督:ウェイン・ワン、1995)を見る。 断片的なエピソードたちを編み合げたような映画だが、それらのエピソードは共通のモチーフを持っている。そのモチーフは、「親愛なる人との別れと邂逅」。登場人物たちは皆、親子、夫…

『年収100万円の豊かな節約生活』

■『年収100万円の豊かな節約生活』(山崎寿人/文藝春秋)を読む。 著者は20年ほど無職の生活を送ってきたそうだ。若干の家賃収入があるという。 確かに、仕事もせず、なるべく外出もせず、なるべく何もしないという生活をすれば、出費はかなり抑えられそう…

『朽ちていった命』

■『朽ちていった命』(NHK「東海村臨界事故」取材班/新潮文庫)を読む。 1999年に起きた茨城県東海村での臨界事故で、被ばくした作業員が3カ月も経たないうちに、筆舌に尽くしがたい壮絶な死を遂げた。本書はそのレポートだ。読むのもつらい。 平易な言葉で…

ザ・ガーデン 初代 アンドグリーン

こんにちは。■大井町のピザ屋「PIZZAMAN OIMACHI」へ。アイドルタイムだったので、入れなかったので、今度再訪してみよう。かわいらしいトレードマークと倉庫のような建物が目を引く。設計は、デザインやブランディングを手掛ける事務所「シーアイエー」。 …

三越伊勢丹 ルクア ドミニク・ペロー

こんにちは。 ◆建築家の小川達也さんのご案内で、渋谷のとあるオフィスを見学させていただく。ブティックだった建物を利用したブルータルな空間。使い手の自由度が高そうだ。 http://16a.jp/◆大阪での「月刊 商店建築」通巻700号記念セミナーと、その後の懇…

『笑い』

『笑い』(アンリ・ベルクソン/岩波文庫)を読む。笑いや滑稽について考える上で示唆に富んだ素晴らしい一冊。 本書の主題は、「笑いを誘うものの根底には何があるか」。それに対するベルクソンの答えは明快だ。「生けるものの上に貼りつけられた機械的なも…