■sinato大野さんからDIESEL DENIM GALLERY でのインスタレーション「ROLLS」 開催のお知らせをいただく。
会期:2010/7/23(金)〜
場所:DIESEL DENIM GALLERY 1F
住所:東京都港区青山6-3-3
電話番号:03-6418-5323
営業時間:13:00 - 20:00
定休日:不定
キュレーター:高橋正明(ブライズヘッド)

■日比淳史さんから「SABOTEN - 生活+アートな作品展」開催のお知らせをいただく。
2010年7月27日(火)〜8月13日(金)
12:00〜19:00 (最終日16:00まで) 日・月曜休廊
Satelites ART LAB.〈サテライツ・アート・ラボ〉
東京都千代田区神田神保町1-15木下第二ビル2階
http://sateliteslab.com/

■ベンジャミンムーアのショールームへ。
■表参道にオープンしたフランフランへ。倉庫みたいな大空間に、シンプルで安くてオシャレな家具が山積み。
例えば、お気に入りのブランドで一点豪華主義的に本革張りのソファを買って、それ以外はイケアの家具やフランフランの雑貨や食器で揃えるというライフスタイルの人がけっこういるのではなかろうか。
どんなに安い雑貨でも、最低限のオシャレさをクリアしていないと、買ってもらえない時代になってきた。ビジネスホテルもそうだが、最低限のスタイリッシュさを備えていないと、消費者に選択してもらえない。
オシャレのレベルが底上げされたと言えるのだろうが、若干気になるのは、オシャレでないものが生活から駆逐されていくと、オシャレでないものやどんくさくて愚直なものに対して過剰に排他的になるという傾向がますます押し進められるのではないか、という点。杞憂か。
ちなみに、カフェも併設されているが、店内のリーズナブルな価格帯を考えると、カフェの単価はちょっと高過ぎないか。
5mくらいの高さのキリンのぬいぐるみも売っていた。
■商店建築のHPが新しくなりました。ぜひご覧になってみたください。
http://www.shotenkenchiku.com/
■上野にて打ち合わせ。
■ある原稿制作の際に、編集長から「時間とエネルギーを費やして、丁寧に粘り強く、書き手の頭の中にある意見を引き出せ」とアドバイスされ、やってみたら、とても原稿のクオリティーが上がった。偉そうな言い方になるかもしれないが、もし「このあたりが、自分の限界かあるいは書き手の限界だろう」と思ってしまったら、その瞬間に僕や書き手の成長は止まる。限界と思った時点で成長は止まるという、当たり前とも思えるフレーズを、改めて実感。
■新装開店した「銀座文明堂 東銀座店」へ。
2階はゆったりしたカフェ。カステラとコーヒーで1300円とは。
http://www.bunmeido.com/home/higashiginza/higashiginza_access.html
■銀座の「和彩・炭火・個室 銀波 銀座店」へ。トマト鍋など、どれも美味。
http://r.gnavi.co.jp/g475729/
■自由が丘に、革製品の店「土屋鞄」がオープンしたので寄ってみた。
ランドセル製造から発展したブランド。とても味わい深くて機能的な商品がたくさん。ボーデッサンも相当よかったが、仕事の場で使えるアイテムとなると、こちらのほうが多そうだ。
http://www.tsuchiya-kaban.jp/
■kaja渡邊広美さんのブログ(2010年07月03日)で商店建築を紹介していただきました。渡邊さんは、とてもエネルギッシュで明るいバイヤーさん。
写真をたくさん載せて、こまめにブログを更新されていて、素晴らしい。
http://ameblo.jp/hiromi-kaja/
■手前味噌ですが、弊社から6月29日に、増刊号 「EUROPEAN SHOP FACADE」が発売されました。パリやミラノの街並みにご興味のある方や、ショップやカフェのファサードをデザインする際に参考資料を探している方は、ぜひご覧になってみてください。
■会議のために、企画書を一本作成。そういえば、先日、編集部の同僚と「企画はどうやって生み出すのか」という話になった。自分がどういう思考をした時によい企画が生まれるのか。そのパターンを析出して方法化しておくことが一番だと思う。そうすれば、枯渇することなく打ち出の小槌のように無限に企画を生み出すことができる。
■建築家、小川さんのご紹介で、アビリタの社長、小澤良介さんにお会いする。快活で気さくなかた。同い年と判明。
小澤さんは、相手が何かを買いたいくなる気分にさせるのが上手い。それは決して戦略的な営業トークなどではなく、ごく自然にその商品の魅力を相手にデモンストレーションしてしまうからだろう。ショップの経営に向いている人なのだと感じた。またの機会にぜひお会いしたい。
ところで、アビリタのショールームで座らせてもらったこのイスは、大変座り心地が良く、革と木の質感も気持ちよかった。
http://www.gharan.com/products/detail1032.html
http://www.abirita.com/
■銀座miniショールームへ。
■銀座アルマーニにて打ち合わせ。

■『街場のアメリカ論』(内田樹/文春文庫)を読む。
アメリカを題材にしたエッセイ集。相変わらずの内田節で、ごく当たり前の理路で語っているように話を進めながら、批判された当人をドキッとさせ、読んでいる人を「なるほど」と納得させる文章の連続。戦争、統治システム、映画、コミックなどいろいろな話題に触れているので、多くの読者が自身の興味との接点を見つけられそうだ。アメリカにあまり興味のない人にもおすすめの一冊。

第2章のファストフードに関する記述で、はっとした。日頃、レストランなどの取材をしていて、最近とくに「地産地消」を喧伝する飲食店をよく見かける。そして、そのことを殊更に素晴らしいことのように賞賛する記事も見かける(具体的にどの記事か、と言われてもすぐ挙げられないのだが)。「地産地消」をありがたがる人々を見て、ずっと「居心地の悪さ」を感じていたが、本書を読んで、その理由が分かった。それは、地産地消の思想が、「その土地に根差した固有の文化を守れ」という、ともすると排他的な大地信仰に繋がりかねない兆候を感じるからだ。

第3章で、日本のコミックで多用される説話構造を「無垢な少年しか操縦できない巨大ロボット」と分析し、それが、軍国主義(=巨大ロボット)と戦後民主主義(=無垢な少年)の矛盾を表象しており、さらに、アメリカの核の傘(=巨大ロボット)と自衛隊(=無垢な少年)の矛盾を表象していると言う。この読み解きはスリリングだった。

その他、僕が以前から気になっていた、なぜアメリカ人だけがボディービルに熱心なのか(他国にも多少はいるだろうけれど)というアメリカに関する疑問の一つにも、本書で答えを与えられた。アメリカはそもそものはじまりから理念先行型の国であり、身体も「一種のヴィークル(乗り物)のようなものとして観念されている」からだという。だから、身体加工に対して抵抗感が少ないという。観念的な理想の身体を肯定する人は、異常なワークアウトやドーピングへ走るし、否定する人は、肥満になることへ邁進する。

あと、なぜアメリカでは、くだらないスペクタクル映画が量産され続けるのかも知りたかったけれど、それへの答えは今のところまだ読み取れていないので、時間をおいて再読してみたい。

街場のアメリカ論 (文春文庫)

街場のアメリカ論 (文春文庫)