『レヴィストロース入門』

『レヴィストロース入門』(小田亮ちくま新書)を読む。

今まで、構造(stracuture)と体系(system)を取り違えていたが、両者の違いを冒頭で丁寧に説明している。
後半では、神話研究を神話の実例を参照しながら、じっくり説明している。
自分の仕事に引き付けて言えば、企画をつくる仕事には、具体性と抽象性の間を早く多く行き来する思考力が不可欠だが、レヴィストロースの神話研究は、まさにそうした思考の優れたモデルケースを見せてくれる。その意味で収穫の多い本だった。

レヴィ=ストロース入門 (ちくま新書)

レヴィ=ストロース入門 (ちくま新書)