◆お待たせ致しました。特別企画「インテリアデザイン教育論」、完成いたしました。
7/28発売の「商店建築」8月号です。
テーマは、「インテリアデザインを教えることはできるのか」「所員や学生をどう育てればよいのか」。
内田繁さんや青木淳さんのインタビューでは、師弟が同じページに登場し、緊張感たっぷりです。
塩見一郎さん、河合優吉さん、大野力さんによる座談会では、3時間に渡る激論が繰り広げられました。座談会のクライマックスは、大野さんが河合さんに「エモーショナルな能力を言語化して所員教育をするよりも、ロジカルな思考能力を鍛えるほうが、先なのではないか」と質問を投げかけるシーン(P.50)です。座談会全体を読んでいただくとお感じいただけると思いますが、この質問は、いわば凄腕ミッドフィルダーがゴール前に長くて鋭いスルーパスを出すような感じでした。
その他にも、インターンの学生の採用方法や事務所のマニュアルづくりにも話が及び、ワクワクの連続でした。(^ ^)
ご登場いただいた20名の建築家やデザイナーの皆さん、それぞれに大変エキサイティングな取材だったのですが、特に、往蔵稲史仁さん(ティー・アンド・オースタジオ)のインタビューが最も衝撃的でした。というのは、「インテリアデザイン教育論」特集で僕が明らかにしたかったことの一つが、「プロのデザイナーを取り巻くデザインビジネスの現状」と「学生へのデザイン教育」はどんなふうに関係しているのか、ということでした。その疑問に対し、往蔵さんはまったく予想もしなかった答えを返してくれました。「プランニングすることの意味が変わった」と。ぜひ全国の先生と学生さんにも何度も繰り返し読んでいただきたい。
取材をしていると、「教育論」は、大きな体系の中の1ジャンルだと感じます。少し俯瞰して見ると、「教育論」の領域のまわりには、たくさんの領域が重なりあいながら広がっているように見えます。たとえば、「事務所をどう運営するか(経営論)」「デザイナーとしてどのような人生を送るか(人生論)」「仕事をどうやって取るか(営業論)」「どんなデザインを目指すのか(創作論)」などなど。時期を見て、そんな特集も企画したい。
http://www.shotenkenchiku.com/products/detail.php?product_id=167
http://www.shotenkenchiku.com/blog/new/entry-388.html
http://www.shotenkenchiku.com/upload/save_image/1208CONTENTS.pdf
◆いま、弊誌「商店建築」のFacebookページでアンケートをやっております。
なんと、「商店建築デジタル版1年分(22,000円相当)」を、抽選で3名様に!!
すみません、、、学生さん限定なんです。。。m(__)m
ですので、もし、建築や空間デザインに興味をお持ちの学生さんが身近にいらっしゃったら、ぜひお伝えください。
http://apps.facebook.com/my-polls/mfex4g
◆Amazonのサイトで、商店建築2012年7月号増刊号「コンパクト&コンフォートホテル設計論」の品切れ状態が続いているようです。ありがたいやら、残念やら。
とはいえ、とにかく宿泊特化型ホテルの開発と設計に携わる方々へ「デザインする際の考え方」と「マーケティングのポイント」さえ届けることができれば、まずはこの本のミッションを達成することができるので、制作側としては、どこでご購入いただいても構わないわけです。
しかし、ひとつだけ気になったのが、Amazonのサイトで表示された中古品に3500円や4500円の値付けがされていたこと。
まだ、弊社に(おそらく大型書店や専門書店にも)若干の在庫があり、ちゃんと定価の「2600円」で販売しております。
もし中古品を定価以上の価格でご購入してしまう人がいたら、なんだか大変心苦しいと思って、ここに書いてみました。