Cours de Couleur BACH幅さん DADA CAFE

■吉祥寺にて、雑貨店「Cours de Couleur 吉祥寺店」へ。パルコの横くらい。設計は、日吉坂事務所の寳神尚史氏。
相当たくさんの商品が置かれていたが、空間の骨格がシンプルなせいか、仮想的な建築内建築で緩やかに場を分節するという寳神さんの意図は、商品の膨大さに消されず残っていたように思える。そして何より、寳神さんの色づかいによって、若年層の女性向けの雑貨店に必要な明るく軽やかな雰囲気が演出されていた。
非常に細かいことを言うと、階段の途中で、天井が低くなっている部分に頭をぶつけそうになった。
http://www.cdec.jp/shoplist/

■いつもお世話になっているデイリープレスさんから、サローネ情報をいろいろ伺う。もうそんな季節だ。

■連載の取材でBACH幅さんの事務所へ。いつもながら、端的で遊び心のあるブックセレクションを、コンパクトなトークで語ってくださる。原稿が書きやすくて、大変助かる。

■代々木の「DADA CAFE」へ立ち寄る。
野木村敦史さんの家具展「心地よいの裏側」を開催中。
家具のデザインと製作を手掛ける野木村敦史さんのイスやテーブルを店内で使って、コーヒーなどを楽しめる企画。
代々木駅から徒歩1分くらい。民家が並ぶ細い路地の奥に立つ、民家を改装したカフェ。新宿近辺は頻繁に歩くが、こんな場所にカフェがあるとは知らなかった。ゆっくり読書をしたり考え事をするのにいい空間。まるで、都心の片隅に時空の裂け目ができて、数十年前に戻ったような気分である。ブレンドコーヒー400円。
とはいえ、常時、3組くらい客がいたから、ある程度有名な店なのだろう。
http://www.religare.biz/dada_top.html

【野木村敦史家具展】
「心地よいの裏側」
会期: 2009年 3月 17(月)〜2009年 4月 18日(土)
    AM 11:30 〜 PM 22:30(金・土 PM 23:30) 日曜定休
会場: DADA CAFE
     渋谷区千駄ヶ谷5-23-10(JR代々木駅 東口徒歩2分)
http://www.religare.biz
      tel:03-3350-2245

■書店に立ち寄る。代々木の事務所で幅さんに取材させていただいた後は、掲載する書籍を購入したり教えていただいた書籍をチェックするため、新宿で大型書店に寄りつつ歩いて帰社するというのが恒例のコースになった。「DADA CAFE」もそのコースに入るかもしれない。

■帰社して入稿準備。

■長らく書き忘れていたが、2009/02/22付けの朝日新聞を読んでいたら、加藤周一氏の「お別れの会」の記事が掲載されていた。大江健三郎氏が弔辞で、加藤氏の文章を引き、次のように語っていた。「相手を完全に理解せよ、同時に自分の弱点を見抜け。これよりもよい、若い人への助言はないでしょう」。相手の話も聞かずに自説を力説する人を見かけるシーンが気になっていたため、この大江氏の発言は至言だと感じた。
僕も自分自身への警句として頭の片隅につねに置いておきたい。