ホンマタカシ 状元楼 THE ONE AND ONLY PROJECT展

こんにちは。

■初台のオペラシティアートギャラリーにて「ホンマタカシ ニュードキュメンタリー」展へ。
写真の作品展というのは、いつもどう捉えればいいのか、どう評価すればいいのか、よくわからない。僕が写真を語る語彙を持っていないせいかもしれない。
「Tokyo and My Daughter」には子どもの写真が多く登場し、「Widows」では未亡人たちを被写体にしている。成人男性は、ほとんど登場しない。こういう表現が適切か分からないが、「周縁」という雰囲気が漂う写真だった。(もっとも「Tokyo and My Daughter」に登場する東京の風景は、主に成人男性によってつくられたものだが。)
周縁といえば、ファストフード店の風景を撮った「M」や、わずかに動物が生息するらしいハイウェイ沿いの風景を撮った「Together: Wildlife Corridors in Los Angeles」は、都市の周縁である郊外が舞台であった。
「Together: Wildlife Corridors in Los Angeles」や「Trails」では、肝心のマウンテンライオンや鹿がまったく写真に登場しないので、想像力をかきたてられた。本展覧会には、ドキュメンタリーという言葉が使われているが、考えてみると、新聞や雑誌のドキュメンタリー写真にも、肝心な事物が写っていないことが多い。例えば、ハリケーンが過ぎ去った後の瓦礫の風景とか、爆発テロが起きた後のビルの残骸とか、そんな写真が多い。肝心の出来事が終わった後にカメラマンが駆けつけて、「ここでこんな事件がありました」という写真を撮るしかない。だから上記の「Together」や「Trails」にマウンテンライオンや鹿が写っていなくても、文句を言ってはいけないのかもしれない。
「Trails」に映っている雪景色の中の血痕は、少しあやしい。作り物のようにも見える。あんなに「それらしく」血が飛び散るだろうか。一部が本物で一部が偽物かもしれない。そんなことを考えた瞬間、「まさかこの展覧会の写真はすべて作り物ではないか」という疑念が一瞬、頭をよぎる。
会場構成は、徐々に被写体が「都市&人間→郊外→自然&動物」と変化していく構成だった。
 http://www.operacity.jp/ag/exh129/
 
■ファミリー6人で自由が丘の中華料理店「状元楼」へ。紹興酒を飲ませた蟹の卵(?)という裏メニューにはじまって、蟹、鶏肉、ホタテ、野菜などなどどれも美味しい。定番の小龍包やチャーハンもgood。こんなにしっかりした中華料理店が自由が丘にあったとは。
 http://www.jogen.co.jp/jiyuugaoka/index.html
  
■Dropsystem江口智行さんから展示会のお知らせをいただく。
2011年6月9日(木)から6月21日(火)までの新宿パークタワー内のリビングデザインセンターOZONE7Fのリビングデザインギャラリーにて、『ありそうでない唯一無二のものづくり/THE ONE AND ONLY PROJECT』展が開催される。
「心象風景にそっと置かれているような3本脚の素朴なスツールを中心に、家具や小物などを展示します」とのこと。ぜひ会場にお邪魔してみたい。
 http://www.ozone.co.jp/event_seminar/event/detail/1128.html
 http://architect.dropsystem.co.jp/?p=2143