商品が醸し出す世界観が、素晴らしい。
取り扱う商品ジャンルが多様です。洋服、植物、花器、文具、革製品、置物、雑誌、アクセサリー、フレグランスアイテムなどなど。
それらの商品は、一人のディレクターのセンスで選ばれているので、ある統一された世界観が店内に漂っています。
さらに、物販に加えて、アーチストの絵や写真を飾るギャラリースペースを設けたり、植物関連のワークショップを開催したり、ガーデナーが常駐していたりと、お客さんが来店するためのきっかけを複数用意しています。
インテリアデザインを手掛けたのは、建築家の玉上貴人さん(タカトタマガミデザイン )。空間デザインは、いたってシンプル。「ロフト」と「中庭」をイメージした空間です。具体的には、傾斜した壁4枚を用意しただけです。しかしながら、その壁が、店内にいくつもの入隅や小さなコーナーを生み出し、複雑な印象を生み出し、来店客がすぐに店の全体像を把握できない構成になっています。それによって、客は、「お気に入りの商品を探しながら店内を散策している」という気分を体験することになります。その結果、シンプルな構成の店舗にいる場合よりも、客の滞在時間が伸びるはずです。滞在時間の長さは、物販店のデザインにおいて大変重要な要素です。
商品選びも空間デザインも興味深い「バードハウス南青山」。
表参道近辺を散策する際には、ぜひどうぞ。
場所は、表参道から歩いて5分くらい。ヨックモックの裏側です。
東京都港区南青山5-3-20