8/23から5カ月間のポップアップショップ(期間限定ショップ)、「3.1 Phillip Lim(3.1フィリップ リム)」。

先日の新宿伊勢丹での開催につづき、今回は、表参道ヒルズ1階です。
置かれているのは、バッグとシューズ。洋服は置かれていません。
店内のデザインを手掛けたのは、建築家の長坂常さん(スキーマ建築計画)。
 
スキーマ建築計画によれば、「周辺が煌びやかで装いであることからあえて空間コンセプトを『0円』としドライな什器をその空間に当て込みました」とのこと。
全体は、立方体や直方体の棚が並ぶシンプルな構成ですが、個々の陳列什器が複雑な表情を持っているため、客の目を飽きさせない。そして、什器に視線が向くということは、商品周辺に視線が向くということなので、物販店として好都合かもしれません。
また、棚ではなく、すべてディスプレイ台(台の上面にしか商品を置かない什器)なので、ギャラリーのような雰囲気が漂っています。
 
什器の素材は、木材やハンガーなど、見る人に廃材や端材を連想させます(必ずしも廃材や端材かどうかは判別できませんが)。大量消費社会が生み出したガーベッジに高額商品を陳列するという手法が、ユーモラスでアイロニカルです。
 
www.31philliplim.com