本日は、大変気になる複合商業施設のオープン情報です。

  
広島県尾道市に今日(2014年3月22日)オープンした「ONOMICHI U2(オノミチ ユーツー)」。
中心となるのは、「サイクリスト専門のホテル」。
海運倉庫を改修した約2000?の施設で、ホテルに加えてレストラン、ベーカリー、バー、サイクルショップ「ジャイアント」を併設しています。
自転車に乗ったままチェックインでき、室内に自転車を持ち込めるとのこと。
「サイクリストのニーズを満たすこと」に主眼を置いています。コンセプトが明快ですね。
これは、ぜひ泊まりに行きたいです。
自転車好きの方は、ゴールデンウィークや夏休みにいかがでしょうか。 


施設の設計を手掛けたのは、建築家の谷尻誠さん(Suppose Design Office)。
谷尻さんは、広島と東京に拠点を置いており、超多忙な建築家。
多くの住宅と商業施設を設計し続けています。これほどの仕事量を維持しながら、設計のクオリティーを落とさず、しかも、住宅と商業空間をバランスよく設計し続けている建築家は、ほとんどいないと言ってよいでしょう。
建物の用途に関わらず、谷尻さんが設計する空間の最大の魅力は、「屋内空間の魅力と屋外空間の魅力を併せ持っていること」だと感じます。
つい先日取材でお邪魔した「ザッパラス」という企業のオフィス(東京・渋谷)も、谷尻さんによる設計で、オフィスでありながら、街路や広場のような大らかさを持った空間でした。
数年前に静岡で訪れて感銘を受けたブティック「52」↓も、同様の魅力を持った空間でした。
http://f.st-hatena.com/images/fotolife/x/xsw23edc/20120320/20120320193011_original.jpg
 
ちなみに、これほど多くの仕事を獲得し続ける谷尻さんは、クライアントにいったいどんなプレゼンテーションをしているのか。その秘密を知りたい方は、最新号「商店建築2014年3月号」の中の特集「コンペ密着レポート/ 全国展開するジューススタンドの雛形をデザインせよ!」をご覧ください。この記事の取材で、谷尻さんのプレゼンテーションを目の前で見ながら、谷尻さんの純粋で熱い語り口と斬新な提案に感嘆しました。

商店建築2014年3月号

商店建築2014年3月号

  

さらに、「屋内空間の魅力と屋外空間の魅力を併せ持っている」という谷尻建築の魅力の原点を知りたい方には、谷尻さんの著書『1000%の建築』をオススメします。
http://d.hatena.ne.jp/xsw23edc/20120320/1368856534
 
 

1000%の建築

1000%の建築

  
 
 
ONOMICHI U2
広島県尾道市西御所町5-11
http://onomichi-u2.com/
http://travel.rakuten.co.jp/HOTEL/145459/145459.html
https://www.facebook.com/onomichi.u2