『明日に向かって撃て』

xsw23edc2008-01-26

1月某日 建築カメラマン事務所 中村拓志さん「SHIBUYA PUBLISHING & BOOKSELLERS」

■午前中、中目黒にて建築カメラマン事務所「ナカサ&パートナーズ」さんへお写真を受け取りに行く。急なお願いにご対応いただき、とても助かった。いつもお世話になっているカメラマンさんの育憲さん河野さんなどもオフィスにいらっしゃる。店舗を多く撮るカメラマンさんは夕方〜夜の撮影が多くなるから、午前中はけっこうオフィスにいたりするのかもしれない。ところで、ナカサ&パートナーズさんの事務所は、暖房の効き具合が絶妙にいい。もしかして、フィルムを扱うから湿度の調整などが絶妙なのか。。。考え過ぎだろうか。

■帰社し入稿作業。

■夜、渋谷にて、中村拓志さん設計の書店&出版オフィス「SHIBUYA PUBLISHING & BOOKSELLERS」のオープニングパーティーへ。
これはいい!気持ちよくスケールアウトしたシンプルな空間。
書店とオフィスがガラス一枚隔てて連続的に同居する空間。書斎のような、書店とオフィスに共通するキーワードを「書斎」と捉えたのではなかろうか。

もちろん空間デザイン自体も興味深いと思うが、それ以上に、「ものすごく本が好きで、本がないと生きていけない人」がどんな空間を欲しているかを心得ている。不必要にデザインしすぎない、そのさじ加減が好感。
本好はおそらく、大きくて長い木のテーブルに好きな本をジャンルごとに平積みにし、読みたいジャンルの場所へ座り読む。あとは、ある程度の量の本棚。それらさえあれば、あとは、どうでもよいのだ。本棚のデザインがバラバラであっても、まったく構わない。本が好きな人のそうした発想を熟知している空間。

一言で言えば、僕がずっと欲しいと思っていた書斎が、そこにあった。

会場で、NAPの中村拓志さんやご担当者隅谷さん、本をセレクトしたBACHの幅さん、(1時間前にお電話で話したばかりの)中村竜治さんにお会いする。久しぶりに、松田達さんにもお会いできて、少しお話する。


(2008年01月03日分の転載。)

映画『明日に向かって撃て』(監督:ジョージ・ロイ・ヒル)を見る。

19世紀末、アメリカ西部を舞台に、実在の強盗ブッチとサンダンスを描く。銀行や列車を襲って金を奪っているうちに、凄腕の保安官チームに追われる。南米ボリビアまで逃亡するが、やはり強盗するしか稼ぐ術がない。

ブッチとサンダンスは、基本的に人を殺さずに金を奪う。のどかな犯罪映画。

中盤、ある保安官が彼らに「Your times is over」と言うシーンがあるが(ところで、文法的には「is」ではおかしいのではないか)、その予告どおり、ラストで彼らの時代は終わる。同時に、19世紀までののどかな時代は終わったということだろうか。