お仕事でお世話になっているプロの写真家さんに、非常に興味深いカメラを薦めていただきました。

「小さなカメラを持ち歩いてハイクオリティーな写真を撮りたいなあ」と考えている方々に向いています。どんなカメラを買おうか悩んでいる方の参考になるかもしれませんので、以下にメリット、デメリット、用途などをメモとして書き残しておきます。
 
そのカメラは、「COOLPIX A」(クールピクス・エー)というニコンの商品です。
ジャンルとしては、コンパクトデジタルカメラコンデジってやつですね。コンデジはここ数年、デジタル一眼レフカメラやミラーレスデジカメに押され気味で、存在感が薄れているように見えます。ところが、この「COOLPIX A」は、一般的なコンデジのイメージとはまったく違うようです。
http://www.nikon-image.com/products/camera/compact/coolpix/a/index.htm
 
僕が理解できた範囲で、このカメラの特徴と興味を持った点を挙げてみます。
結論から言うと、「すごく小さいカメラなのに、高画質の写真が撮れちゃいます」ってところが最大の魅力です。
その代わり、制約もあります。それは、「ズームができない」「レンズ交換ができない」ってことです。
 
価格帯は、「価格ドットコム」を見てみると、6万8000円から8万円くらいですね。コンデジというジャンルでは、かなり高価ですが、あなたの使用用途に合致しそうなら、「買い」です。
  
時間のない方は、ここまで読んで結論を出してください。
ただ、これだけでは説明不足かと思いますので、お時間ある方向けにもう少しだけ具体的に書いてみます。

COOLPIX A」の気になった特徴は、主に2つ。
一つは、「ニコンDXフォーマットCMOSセンサー、総画素数1693万画素」という点です。つまり、初級者から中級者向けの一眼レフカメラと同等のセンサーが内蔵されていますよ、ということです。しかも、こんな小さいボディーの中に。デジカメで撮影された画像のクオリティーは、結局のところ、このセンサーの大きさや性能でほとんで決まってしまうと言ってもよいでしょう。その意味で、このセンサーは魅力的です。
 
もう一つの気になった特徴は、「画角18.5mm(28mm相当)の専用設計のNIKKORレンズ、f/2.8」という点です。「28mm」という画角は、だいぶ広い範囲を写せる広角レンズで、旅先で町並みを撮ったり、背景を入れて人物写真を撮ったり、あるいは、被写体に近寄れば料理の写真などもを撮れます。いろいろなタイプの被写体に対応できて、使いやすい画角と言えます。
で、大事なのは、「ズームができない」「レンズ交換ができない」という点です。つまり、このカメラは、画角の変化やレンズの変化に対応する必要がないので、内部の機構が一つのパターンに固定されているわけです。だから、そのパターンで最適なパフォーマンスが発揮できるように、レンズやフィルターの状態が最適に設定されているようです。
  
ちなみに、写真やカメラの好きな方はご存知だと思いますが、これと非常によく似た仕様のカメラを、何年も前からRICOHが販売しています。「GR」というカメラです。この機種も、プロのカメラマンの方々が、現場へ下見に行く際のスナップ写真などによく使用していました。
http://www.ricoh-imaging.co.jp/japan/products/gr/
ですので、ニコンCOOLPIX A」よりもリコー「GR」のほうが、知名度も高く、多くの人に慣れ親しまれているかもしれません。
 
ただ、もし既にニコン一眼レフカメラを使用している人なら、「GR」より「COOLPIX A」のほうが使いやすいかもしれません。というのは、「アクティブ D-ライティング」「ピクチャーコントロール」「画像編集メニュー」などの機能が、ニコン一眼レフカメラと共通していましたので。
 
COOLPIX A」を教えてくれたカメラマンさんによると、どちらかと言うと「GR」のほうがやや地味な色味で写真が出来上がるそうです。
さあ、迷いますね。。。
両方使ったことがある方や、「COOLPIX A」を使用している方に、ぜひいろいろご意見をうかがいたいところです。
 
、、、あれっ、「これからカメラを買う人の参考に」と言いながら、むしろ迷わせてしまいましたね。。。すみません。。。m(__)m
これから温かいシーズンになり、散歩日和の日が増えますし、ゴールデンウイークの行楽シーズンももうすぐです。お気に入りのカメラに出会えるといいですね。