お待たせしました!!

「商店建築2016年2月号」、昨日、発売しました。
http://www.shotenkenchiku.com/mailm/?id=00053

 
表紙は、「モンクレール銀座店」。
建築写真家の長谷川健太さんと撮りおろしで、撮影してきました!!
誌面でも、じっくり掲載しているのでご覧くださいね。
  
ところで、なぜ、この空間デザインが興味深いのか。
それは、素材の数を限定しているにも関わらず、出来上がった空間の見え方が非常に複雑であるという点です。
つまり、物理的な構成要素が少ないのに、印象として情報量が多い、ということです。
そのことが、この空間に「リッチさ」を与えています。
使われている主な建材は、白と黒の大理石、ステンレス鏡面仕上げ、真鍮コーティングした鉄骨、ホワイトオークのフローリング、透明ガラス。けれど、大理石の複雑な模様や、一枚ずつ微妙に色が異なるフローリングが、ガラス面やミラー面に反射を繰り返し、複雑な見えがかりを生み出しています。そのおかげで、空間の輪郭も把握しづらく、空間に広がりを感じます。
 
シンプルな要素で複雑さを生む。
複雑な要素でシンプルさを生む。
そんな操作でデザインの幅が広がるかもしれません。
 
http://www.shotenkenchiku.com/upload/save_image/目次.pdf