jin’s global standard gregory EXIT METAL 下西進展

xsw23edc2008-07-15

ここ10日くらい。じっくり書く時間がなくなってきたので、箇条書きメモ。

小山登美夫ギャラリー代官山へ。西沢立衛の設計。アクリルの曲面で緩やかに仕切られた小さな空間。襞のような空間で、距離感が編集されてしまうような気持ちになる。
http://www.tomiokoyamagallery.com/TKGD/jpn/frame.html

■表参道にて、CIBONEプロデュースの「Mobile in Forest Exhibition」へ。
マイルの作品とマイクロワークス海山さんの作品が印象的。
http://www.anotherwork-s.com/pc/product/sp/08sum_02.html

アークヒルズにて森ビルMさんに和カフェ現場を案内していただく。設計者さんがどんな思い入れで店舗を設計しているのかを感じられ、勉強になる。オーバカナルにてランチ。

■渋谷で某ベッドメーカーのショールームへ。ウォーターベッドのフレームについて、デザインコンシャスな商品が増えているようだ。

特許庁にて取材。
デザインに関連する法規の取材であったが、お忙しい中、大変濃密で貴重なレクチャーをしていただき、大感謝。
取材と勉強は大変似ている。違いは、前者が、得た情報を公にし買っていただくことを前提にしていることと、それゆえアウトプットの目的が限定的であることくらいだろうか。でも、試験勉強ならば、アウトプットの仕方が限定的か。

霞ヶ関RUBY CAFE Organic」にて打ち合わせ。オープンは07年10月。
店内中央のカウンター席の床面が、階段2段分くらい高くなっており、その階段部分と天井部分が額縁になっている。サービスが丁寧で居心地のいいお店。
http://www.midcity.jp/kasumi/shop/detail/ks102.html

■企画書3枚を作り上げる。やはり、こういう作業は午前中がいい。
■色校正。

明治通り沿いにオープンするメガネ店「jin's global standard」を見学。設計者の寳神さんにご案内いだたく。
店内は内部のようであり外部のようであり、図と地がくるくる反転するような空間。開口部が振るオープンになるという大胆な構成。
http://www.jins-jp.com/index.htm
http://hiyoshizaka.com/

■店舗デザイナーのSEI 伊藤さん訪問、打ち合わせ。海外プロジェクトなどについて伺う。
http://www.itomasaru.com/

■原宿にてトラフさんの設計による「gregory」ショップへ。自然と人工の中間的な素材で、商品(カバン)を明快に仕切る。
http://www.gregory.jp/release/index.html
http://www.torafu.com/

■社内打ち合わせ2件。カメラマンさん来社2件。焼き肉店に関する電話取材2件。
独自の世界観で作品制作をされているカメラマンともお会いでき、今度ぜひ一緒にお仕事をしてみたいと感じる。

■デザイナーの友人から「アロマライト」なる作品が商品化されたお知らせをいただく。結婚祝いや引越し祝いなどにプレゼントしても喜ばれそうだ。
http://www.1session.com/test/smt/

■「a+u」の北京特集を読む。網羅的なマップがあり、とても便利。改めて北京が建築博覧会の様相を呈していると感じる。
一方、『中国B級スポットおもしろ大全』(サカイトオル1050円 新潮社)を読む。上記「a+u」がハイカルチャーとしての中国の建造物なら、こちらは、アノニマスかつキッチュな中国の建造物など。三分の一サイズのエッフェル塔があるパリ風の町や、ユーモラスな便器が大量に並ぶトイレなど。パリ風というテーマパーク的な非日常空間で日常生活を送っている人が存在することが興味ふかい。考えてみれば、日本のニュータウンも、似たようなベクトルを持っているが。。。

■エディターの嶋田さんと打合せ。編集に携わられた近刊をいただき、読了。時間の使い方に関する本。そんなお仕事をされたこともあり、話題は、時間の使い方に。忙しいときに、ぜひやりたい面白い仕事のオファーが舞い込んだら、どうするか、など。

■渋谷にて青木淳氏設計のオフィスビルを見る。
ディテールや輪郭線が消されたようなデザインで、スケール感を揺さぶられる。CGのような佇まい。
http://www.shibukei.com/headline/3698/

■青山で、皮ショップ「TO&CO」を見る。カバンや靴など。ゆったり見られる空間。オープンから一年弱くらいたつようだ。

■クリアギャラリーにて「大城カズ」展を見る。このギャラリーのキュレーションはいつも刺激的。大城カズさんは、キャンバス地を使い、本物と見まがうアタッシュケースなどを制作。
http://www.cleargallery.jp/jpn/current/

人工樹脂で本物と見まがうドラム缶などを制作している大西伸明さんを思い出す。
http://www.inax.co.jp/gallery/contemporary/detail/d_001122.html

■イスデザイナーの井上昇さんの事務所へお邪魔する。オフィスチェア業界での圧倒的な成功と試行錯誤を背景に、デザインを守る術や人間工学を知った上で、現役で非常にイスづくりを楽しんでいらっしゃる姿が印象的。

■スパイラル下のカフェで打合せ。

■8月に「第10回椅子塾展「300 Chairs」」が開催される。ぜひ行ってみたい。
http://www.ozone.co.jp/event_seminar/event/detail/558.html

■週末は原稿書き。なぜかなかなか進まない。「わたし時間」で学んだ、ダラダラから抜け出す方法の技法化(ルーチン化)ができていないせいだろうか。
端的に言って、原稿書きを邪魔する最大の敵は、ネットだ。つい、ネットサーフィンしてしまう。面白い本にたどり着くことも少なくないから、まあいいが。

■以前、ACE OF BASEというスウェーデンのバンドが流行った。なぜか突然、無性に彼らの曲が聴きたくなり、ネットで以下を見つけ曲を聴くと、彼らのテーストを維持したまま数年前にも作品が出ていたことを知る。
http://www.aceofbase.com/media.html

■archrecordに北京のギャラリー街「798」の記事が掲載されていたので、同地区内の写真数枚を再度掲載しておこう。
http://archrecord.construction.com/news/daily/archives/080709gluckmanmayner.asp

■EXIT METAL WORK SUPPLYの代表、清水薫さんによるユーモラスな画像を見ましたので、ご紹介しておこう。
念のため注記しておくと、清水さんは、「商店建築 7月号」でも取材させていただいた金属加工職人さん。日本の製造業界全体や日本のブティックの什器のあり方を真剣に考えるなど、とても広い視野を持ちながら、ご自身も浦安に工房を構えて金属を使ったものづくりをしている方です。何かを語るときは、笑いを誘う表現や例え話を交えながら、しかし、遠くに目標を見据えた目で熱くビジョンを語られる。
取材の際も、「小学校で体育や音楽ができる人は人気者なのに、図画工作ができるヤツが人気者になれないのって、おかしくないですか? 日本におけるものづくりや製造業のイメージをもっと上げたいんです」と、自身のビジョンを分かりやすく語ってくれた。
いわゆるデザイナーやクリエーターに比べて情報発信の場が少ない(あるいは、自発的に情報発信することを好まない)技術者や職人さんたちも、ものづくりの醍醐味や技術的な工夫を一般の人に向けて分かりやすく語るべきだという信念から、清水さんは、「現代手工業乃党」というプロジェクトを立ち上げた。さまざまな職人さんたちを巻き込み、精力的に更新されている。
http://www.modern-mp.com/reports/exit_metal_work_supply/043/

■編集会議。2時間半ほど。当たり前だが、企画のための企画みたいな案より、本当に僕自身が見たいものを根幹に据えて企画を考えるほうがいいアウトプットができそうである。

■スーパーマニアック今福さん取材。「5歳児の時のような」驚きの原体験を忘れないよう、自分を刺激し続ける姿勢などに関して、明快な語り口でお話しいただく。
絵本「ZOOM」をいただく。「鶏のトサカ」から「宇宙の果て」までズームアウトしていくというシンプルなつくりだが、シンプルゆえに強烈で、何度も何度も見返してしまう。見るたびに気付きを誘う作品。

■先日一部リニューアルされた学芸大学「ホテルクラスカ」へ。

■銀座エルメスのギャラリーにて、「N.S.ハーシャ『レフトオーバーズ』」展を見る。食べ物(の模型)にあふれているのに、匂いがせず、真空の空間のような印象。多くの人が並んで食事をしている空間が想起され、収容所を連想する。しかし同時に、皆で一緒に食事をすることの豊かさも少し感じる。そもそも食事という行為は、意外とおぞましい光景なのかもしれない。そこに人がいて食べている最中には、そのことは意識されないだろう。
http://ginza.keizai.biz/headline/photo/703/

■京橋のINAXギャラリーにて、「下西 進 展 - I am, I am -」を見る。これは刺激的だ。「テレビ番組をつくる人」の存在を暴いてしまうことで、「テレビ番組がつくられたものであること」を改めて強く意識させられる。
http://www.inax.co.jp/gallery/contemporary/detail/d_001200.html

■市谷の石井建築事務所へ。旅館の近作などについて伺う。

■風呂に入っていたら、突如、自分のやりたいことが分かった。「空間デザインを専門とする方々のためのカルチャー誌」だ。詳細はまた時期をみて。