ミナペルホネン 朝市酒場 藤本壮介展

■入稿期間でオフィスにいる時間が長い一週間。
■田中四郎さんの事務所にお邪魔し、写真をお借りする。
もうじき御年90歳を迎える田中さん。戦時中からデザインの変遷を見てきた田中さんの証言は貴重。「月刊 商店建築」10、11月号の連載で建築批評家の金子祐介さんが、田中さんへのインタビューを丁寧に原稿にしてくださっているので、ぜひ興味ある方はご覧になってみてください。たとえば、「ただ蛍光灯をたくさん取り付けて明るい空間にしておくだけで、とても未来的でかっこいい店舗になった時代があった」なんて、興味深い。
大成建設の方に、仙台にオープンした新しいホテルについてお話をうかがう。
設計協力として参加されたデザインエイト藤井さんにもご同席いただく。客単価は決して安くないが、仙台に行く際は泊まってみたい。ビューが最高に良さそうだ。エントランスやレセプションまわりが特に目を引く。
http://www.design8.jp/
■たまたま少年野球時代の監督にお会いする機会があり、20年ぶりにお話した。監督はもう60代半ばだが、20年前とまったく変わらない若々しいい風貌にびっくり。つねに純粋で前向きで明るいその性格、そして、今でも子供たちの野球指導をされているのが、若さの秘訣だろうか。
■改装工事中のお茶の水インへ。
■青山へ行ったついでに、気になっていた3Mstoreへ。住友スリーエムの期間限定プロモーションショップ。スリーエムの商品を使った空間。
http://3mstore.jp/
■小腹が減って、帰社途中に「佐世保バーガー新宿西口店」へ。バーのような落ち着いた内装。
■アートキュレーターの杉山さんのご案内で、ミュゼグラム中原さんにお会いする。デジタル技術を空間で活かした事例などをうかがう。
http://www.musegram.com
武蔵中原にて、居酒屋さん「常設 朝市酒場 中原支部」のレセプションへお邪魔する。富士通など数社の大手メーカーのオフィスが付近にあり、かなり会社の飲み会ニーズがある立地らしい。朝市をテーマにし、神奈川県を中心にした近場の農産物などを使ったお料理。気軽に飲みに行ける雰囲気。賑わいがうまく店舗の外に滲み出て伝われば、かなり繁盛するのではないだろうか。
http://r.gnavi.co.jp/a906603/

内装設計は、アトリエボウの高田さん。
http://www.k5.dion.ne.jp/~bow/index.html

そのお店で、アトリエボウさんのご紹介で、歌手のしばあみさんという方にお会いした。二足のわらじとは、エネルギッシュで素晴らしい。
http://www.amishiba.com/
http://www.cafeglobe.com/career/interview/int_vol113.html
http://ameblo.jp/amishiba/

オノセイゲンさんとサポーズ デザイン谷尻さんに取材。お二人のコラボの具体例から空間デザインに関する理念的なビジョンまで、濃密に幅広くお話いただく。当たり前と思われていることをつねに疑って「はじめて考えるときのように」設計する谷尻さん。特に最近、所与の空間の境界を消したり再構築したりすることに興味を持っている谷尻さんと、音環境で空間の境界線をコントロールできるオノさんは、互いに触発しあう協働をされているようだ。
http://www.saidera.co.jp/seigen.html
http://www.suppose.jp
■ミナペルホネンの外苑前の店舗前を通りがかり立ち寄る。生地を編む際に用いるパンチカードを壁面に使った空間。インパクトがある店というよりも、入店した人に観察を強いる力がある空間。
■外苑前にて、東急リニューアル山形さんと久しぶりにお会いし、ランチ。ウエディング施設「リビエラ」の一角を山形さんが担当してデザインされたので、ご案内いただく。メーンバンケットは、橋本夕紀夫さんによる設計。
http://www.riviera-ra.jp/
http://www.hydesign.jp/
http://www.tokyu-renewal.co.jp/main.html
ワタリウムにて藤本壮介展を見る。
小さな単位の集積。ヒエラルキーではなくグラデーションによる空間。一筆書き。ランダムさ。曖昧な境界。
構造、見え方、ジョイントなどすべてを解決するたった一つの素材。そして、プランニングの原動力は、すべてを解決するたった一つのダイアグラム。
理念的であるように見えて、できあがった空間には理念よりも心地良さが宿っているように感じられるのが魅力的。
どのフロアの展示方法も、建築と人が融け合う藤本建築を再現しているようで、素晴らしい。
http://www.watarium.co.jp/exhibition/index.html