片根嘉隆・佐藤慶一・吉田周平と内田繁「インテリア・エレメント」

■4月号「創刊700号記念 特別企画」の御礼を兼ねて、お借りしたお写真を返却しに写真事務所「ZOOM」へお邪魔する。事務所にいた白鳥さんと少しお話する。エネルギッシュな巨匠の建築家やデザイナーさんとお付き合いすることの面白さや難しさ、そして、「最近、バイオミミクリーの考え方を用いたデザインに興味がある」というお話などをうかがう。
なお、4月号では、ZOOMの白鳥美雄さんと淺川敏さんにいくつかの貴重な店舗インテリアの写真をお借りしただけでなく、インタビューコーナーにもご登場いただいた。写真家の方々へのインタビューというのは、建築雑誌としては珍しい企画かもしれない。

帰りに、中目黒の目黒川沿いの道を歩いていたら、桜のつぼみがふくらんでおり、お花見シーズン直前という気配を漂わせていた。今年の日本はお花見ムードにはならないかもしれないが、それでも桜は例年どおり咲く。

 
■昨日に続き六本木へ。ルベインで開催中の展覧会「片根嘉隆・佐藤慶一・吉田周平と内田繁『インテリア・エレメント』」を見る。
桑沢デザイン研究所の卒業生である片根嘉隆さんと、在校生である佐藤慶一さんと吉田周平さん、そして彼らの作品作りを指導してきた内田繁さんご自身も出展。どれも完成度が高い。
教えるだけでなく、自らの作品も弟子の作品と同列に並べて出展する内田さんの潔さが、清々しい。
片根さんの作品は、カラフルに塗装された様々な厚みの木材を寄せ合わせた椅子と棚。木材なのに、デジタルでグラフィカルなイメージに仕上がっている。
吉田さんの作品は、ファッションデザインという専門性を活かした、ドレスのような表面を持つ椅子。見る角度によって色味が変化し、オブジェとしても美しい。
佐藤さんは本日は会場にいらっしゃらなかったが、鳩や家など具象的な形を持った棚。
内田さんは、今回のために制作した有機的なシルエットを持つ椅子と、一昨年に制作したものに塗装を施した樹木型のオブジェ。内田さんらしさが漂う作品。
http://www.le-bain.com/gallery/lebain/index.html

ヒルズの敷地内を歩いていたら、グザヴィエ・ヴェイヤンの「四輪馬車」という鋼板でつくられたオブジェを見かけた。森美術館で開催中の「フレンチ・ウィンドウ展」の一環。