ABCマート自由が丘店 メタボリズム

こんにちは。
3週間くらい空いてしまった。
 
■「design spirits」代表のデザイナー、河合優吉さんの事務所へお邪魔し、取材。河合さんはインドネシア、マレーシア、中国など海外を飛び回り超多忙なはずなのに、じっくり3時間半もお話してくださった。長時間に渡るマシンガントークでも、密度の濃い話が出続けるところがすごい。このコミュニケーション力も、海外のクライアントから厚い信頼を得る要因の一つだろうか。
テーマは、海外プロジェクトの施工のコツ。経験に基づく面白い話が連発。詳細は、ちょっと先だが弊誌1月号で掲載予定なので、どうぞお楽しみに。
さらに、施工の話題から派生し、デザイン教育論へも話題は広がる。こちらの話題もヒント満載。企画に繋がりそうだ。
http://www.design-spirits.com
■六本木の森美術館にて、「メタボリズムの未来都市展」のオープニング内覧会へ。
建築家たちによって60年代頃に提案された建築や都市が、模型、写真、映像、解説によって展示されている。充実した内容。デザイン史の教科書を3次元で見ているような気分。大変おすすめ。
それにしても、今見ると、当時の提案は「肉食系」だ。現在のデザインの営為が、「コミュニティー」「地域」「人」のような既にそこにある日常性をどうブラッシュアップするかに着眼することが多いのと比べると、隔世の感がある(当時も、デザインサーベイなどがあるにはあったが)。ここに展示されているプロジェクトの敷地は、農村、海上、空中などが目立つ。つまり、「既にそこにある日常性」をほとんど持たないような更地に突如として巨大建築や都市を建設するプロジェクトが多い。それほどに、当時の日本で「つくる」ということが求められていたのかもしれない。
また、展示作品から、システム化、単位空間(カプセルなど)、大量供給、効率化、可変性、拡張性といった原理が読み取れる。それらの原理は今日、デザインや建築に関わる人々の身体に、あまりにも自然にしっくりと馴染んでいるように見える。
http://www.mori.art.museum/contents/metabolism/index.html
■原宿にリニューアルオープンしたブティック「コレクトポイント原宿店」へ。
空間を部分リニューアルし、デジタルサイネージを多く取り入れた。
空間とサイネージを手掛けたのは、ウェブとリアル店舗を結びつける試みを展開しているデザイン事務所「余白」。
ポイント社の各ブランドの全国の店舗スタッフからアップされた最新のコーディネート写真が、店内に流れている。消費者には参考になりそうだ。2階には、iPadでポイント社のECサイトを利用できるラウンジもある。
動画コンテンツが店内で大きく流されていると、前面道路からも強く目を引く。
http://www.collect-point.jp
http://www.yohaku.jp/
■外苑前の「オリエ アート・ギャラリー」へ。谷尻誠さんのセミナーがあるので聴こうと思って行ったのだが、どうやら谷尻さんの到着が大幅に遅れていたようで、開演前に会場を後にした。残念。
http://www.orie.co.jp/gallery/
■社内にての全体会議。
 
■先月から、週1回くらいジョギングをしている。これまで、とりあえず手持ちのスニーカーやハーフパンツを身につけて走っていた。
今後も継続できそうなので、「ABCマート自由が丘店」にてジョギング用のシューズやウェア一式を購入してみた。嬉しいことが二つあった。
 
一つは、良い買い物とは何かを改めて体験的に再確認したこと。
閉店間際に入店したにも関わらず、3階にいた店員さんがとても親切にアドバイスしてくれた。商品知識が豊富で、こちらのレベルに合わせて必要な商品を的確に提案してくれた。僕は予備知識ゼロで買いに行ったのだが、大変満足のいく買い物ができた。またこれからもこのお店で買おうと思った。
この一回の買い物から「買い物一般」を論じてよいか分からないが、「これからもこのお店で買おう」と客に思わせる接客に必要なことを、少なくとも三つ再確認した。それは、「商品知識豊富な店員がコンシェルジュ機能を担ってくれること」「必要な関連商品が一箇所ですべて揃うこと」「急かさせれずにゆっくり選べること」。
初心者にとって、商品だけを見れば、おそらくどのスポーツ用品店や百貨店に行っても大差ない。何を売るかだけでなく、どう売るかで大きな差が出る。
 
もう一つの嬉しいことは、スニーカーやウェアがとても効果的だったこと。
早速、それらを身につけて走ってみたら、とても驚いた。いつもの2倍くらいの距離を走っても、ほとんど疲れなかった。こんなことがあるのか。どうやら、シューズとスパッツみたいな履き物が良かったようだ。
シューズは、ニューバランスの「MR890」というもの。最初は、よくランナーの人たちが履いている靴底が薄くて軽いシューズにしようかと思っていたが、店員さん曰く、そいういうタイプのシューズは、足の筋肉ができている上級者向けとのこと。そこで、初心者には靴底が厚くクッション性のある「MR890」を薦めてもらった。非常に軽くて走りやすい。
「スパッツみたいな履き物」は、NIKEの「DRI-FIT」というランニング用タイツ。履くと、足の筋肉のバネが増殖したような感覚になる。
http://www.newbalance.co.jp/890RR/
http://map.abc-mart.com/site/detail/id/41
 
身につける道具で、これほどパフォーマンスが変わるとは思わなかった。ゴルフや野球のようにいろいろな道具を使う種目なら、道具で影響が出そうな気もするが、ジョギングというプリミティブな種目でこれほど差が出るとは。考えてみれば、最も道具を使わないかに見える水泳ですら、競泳用水着「レーザー・レーサー」の登場で世界記録が連発したというから、道具は侮れない。
 
10月には、JINSから機能性アイウェアシリーズのジョギング専用メガネが発売される予定だ。そちらも楽しみ。
http://www.jins-jp.com/functional/
 
そういえば、社内にもマラソンの大ベテランの方がいるので、シューズのことや走り方のことについて今度教えてもらおう。
 
■知り合いのデザイナーさんから、カップヌードルミュージアムの一部の空間をデザインしたとのお知らせをいただく。
カップヌードルミュージアムは、9/17にオープンした。みなとみらいエリアにあるので、この秋、横浜トリエンナーレなどでそのあたりに行く方は、このミュージアムも見学してみると面白いかもしれない。なお、アートディレクターは、佐藤可士和さん。
http://www.cupnoodles-museum.jp