駐輪場の名称は、「サイクルステーションとりで」。
単なる自転車置場という雰囲気ではなく、「ハイテク設備」「カッコイイ外観」「テラス広場」を併せ持った施設。というわけで、名称もサイクルステーション。
取手市は、日本に30くらいある自転車先進都市の一つなのだとか。
設計を手掛けたのは、建築家の小川達也さん(16アーキテクツ)ら。
駐輪スペースの下階は自走式、上階は機械式。合計780台くらいの自転車を収納できます。設備は、JFEによるもの。デモンストレーションを見ていたら、スピーディーに自転車が出し入れされ、しかもその昇降の様子がガラスタワーの中に見ることができ、ちょっと興奮。
機械式の駐輪スペースの内部も見学させてもらったのですが、無味乾燥なスペースかと思っていたら、なんと、とても神々しい空間。自転車を格納するためのロットが円状に並び、それが積み重ねられています。良く言えば、まるで、ヨーロッパの大聖堂の屋根裏に上った時のような気分を味わいました。
外観も魅力的です。駐車場や駐輪場というのは、外部に対して閉じられた、ネガティブなイメージの建物になりがちです。しかし、このサイクルステーションの外観は、一部がキャンティレバーとなった、光沢感のある大きなボックスです。ファサードの光沢感が、威圧感を軽減しています。
ファサードのパネルは亜鉛の塗装を施されています。目の前の線路から鉄粉が飛んでくるので、サビ防止のために亜鉛塗装にしたそうです。
これは、街のシンボルになりそうですね。
できれば、ぜひ、3階のフリースペースと広場を、市民のために上手に活かしてほしいと思います。例えば、自転車のメンテナンスショップとか、ジョギング関連のショップとか、そんな店をポップアップショップとして出店したりすると、とてもいきいきした施設になりそうです。
“CYCLE STATION Toride” opened in April 2014 at Toride city, Ibaraki Prefecture , Japan.
It is in front of the Toride Station.