最近見たもの。

東急線の駅構内に展開している売店「toks(トークス)」が、徐々に「ローソン+toks」にリニューアルされている。自由が丘駅にもオープンしていた。
コンビニエンスストアの国内市場は、店舗数としては飽和したと言っていいだろう。コンビニ各社は、中国、韓国、タイ、ベトナムなどへの海外展開にますます力を入れている。
一方で国内でも、各社、PB(プライベートブランド)商品を開発したり、野菜を取り扱ったり、工夫を凝らしている。 その甲斐あってか、今年の夏には市場規模が9兆円を突破したとか。
「ローソン+toks」も、そうした試みの一つなのだろう。
そういえば、先週、昭和大学病院(東京・旗の台)へ行ったら、院内の売店も「ローソン+toks」になっていた。
 
Joint shop by convenience store LAWSON and kiosk TOKS.
Convenience store companies are thinking about how to develop new customers.

◆新宿にオープンした「HATAKEカフェ」(新宿伊勢丹B2階)を少々覗く。賑わっている、今度改めて行ってみよう。
この店だけでなく、新宿伊勢丹の地下2階がリニューアルされている。見通しがよくなり、商品や店舗には、オーガニックとビューティーの雰囲気が濃厚に漂う。多様な商品を扱っていながら、フロア全体に統一感がある。什器デザインのおかげだろう。今後、このフロアを模倣した売り場が全国に増えそうだ。
 http://www.fashion-press.net/news/4739

◆新宿NOWAビルに居酒屋「銀波」2号店が9/29にオープンした。内装デザインンを手掛けたのは、ベイリーフ
ここも、今度改めて行ってみよう。
1号店は、銀座。
http://r.gnavi.co.jp/g475738/
 
◆新宿にオープンした「ビックロ」へ。
ビックカメラユニクロが融合したショップ。といっても、各フロアは、ビックカメラのフロアとユニクロのフロアに分かれている。つまり、ユニクロビックカメラが一つのビルに入居しているという感じだ。融合していることを最も表現しているのは、1階のディスプレイだろう。マネキンが、ユニクロのダウンジャケットを着てデジカメを手に持っていたりする。
もともと、都心のユニクロの店舗やビックカメラの店舗では海外からの旅行客の姿を多く見掛けるので、ビックロはより一層、海外からの旅行客に訴求しやすいかもしれない。
http://www.uniqlo.com/bicqlo/

Joint shop by UNIQLO, casual clothing chain, and BIC CAMERA, discount home electronics chain, opened in Shinjuku Tokyo in Sep 2012.


◆国際フォーラム。
有楽町といえば、やはりここ。
たまに最上階にのぼりたくなる。
http://www.t-i-forum.co.jp/english/index.html

The Tokyo International Forum in Tokyo.

◆復元された東京駅舎のドームへ。
駅舎のドームが開業当時の形状に復元された。東京ステーションホテルは、客室数も増えて、高級ホテルとして生まれ変わった。
歴史的建造物に触れながら日常生活を送ることは、私たちにどんな価値をもたらしてくれるだろうか。その価値の一つは、「私は、私自身のタイムスパン(数十年という生涯)を超えたもっと大きな時間の流れのほんの一部に属しているに過ぎない」という謙虚な感覚を私たちに与えてくれることではないかと思う。
 
The renovated Tokyo Station building opened in October 3, 2012.
The original station building was constructed in 1914.
 
昭和大学病院へ行ったら、1階の喫茶スペースが、「タリーズコーヒー」になっていた。
速水健朗さんが著書『都市と消費とディズニーの夢 ショッピングモーライゼーションの時代』の中で指摘していた「ショッピングモーライゼーション」現象だ。
 
しかし、病院の中でコーヒーを飲む気にはならないのではないかと思っていたのだが、20分後、私はそこでコーヒーを飲んでいた。なぜなら、診察時間まで90分も待たねばならないと分かったからだ。
そうなると、ゆっくり本でも読みながら待つしかない。新宿や六本木のような街ならいざしらず、旗の台の街では、病院の外に出たところで、カフェらしいカフェもない。かといって、病院内の待合スペースに1時間以上も座っていたら、ものすごく気が滅入る。30分が限度だろう。そんな病院内にあってタリーズは、いつも以上に爽やかで健康的な輝きを放っているように見えた。ガラスの大開口に面しているせいもあり、店内は実に明るくて気持ちいい。病院にいることをまったく意識せずにすむ空間だ。
考えてみれば、大きな病院へ行くと、膨大な待ち時間を過ごすことになる。診療時間の何倍もの待ち時間を過ごす。患者本人だけではない。高齢者を病院へ連れてきた付き添いの人なども、患者の検査の時間に、何時間も待つなんていうことがあるだろう。そんなとき、「少しでも病院っぽい空気から抜け出したい」と思う。だから、病院内というマーケットにタリーズスターバックスがどんどん進出しているのは、ごく当然のニーズに応えていたわけだ。カフェ運営者にとっては、病院は美味しいマーケットだろう。待ち時間を持て余した人が毎日ウロウロしているのだから。

慶応病院に行ったときは、敷地内にスターバックスの店舗を見掛けた。大変賑わっていた。
また、慈恵医大病院に行ったときは、カフェが見当たらなかったのだが、調べてみると、スターバックスが入っているようだ。

ちなみに、この昭和大学病院の最上階にあるレストランは、帝国ホテルグループによる運営だ。
 
◆リニューアルされた渋谷ロフトへ。
文房具売り場は、とくに個性的な空間で、客のテンションを上げている。グリッド状のオブジェで空間内にリズムをつけている。そのグリッド状の造作は、大きなフロアのスケール感と、文具や雑貨という小さな商品のスケール感を結びつける役割をしているように見えた。
高校生くらいの女性客が、「なんでもあるね〜、なんでも買っちゃいそう」と言っていたのが印象的だった。