これは、素晴らしい施設です。場所は、AXISビル3階。
アート写真をテーマにし、ギャラリー、ブックショップ、カフェが融合した空間。
なんとも居心地がいい。
空間設計のディレクションを手掛けたのは、谷川じゅんじさん率いる「JTQ」。
空間設計を手掛けたのは、現代美術家の名和晃平さん率いる「サンドイッチ」。
個性的な二人のクリエーター(というか、二つの事務所)が参加して設計されたわけです。しかし、空間自体は、あえてニュートラルで控えめ。谷川さんいわく「写真が主役として引き立つような空間にした」とのこと。
http://www.jtq.jp/
http://sandwich-cpca.net/
「写真」に関する多角的な活動が繰り広げられるサロンのような空間です。
施設のテーマは、「LIVING WITH PHOTOGRAPHY」。アマナホールディングスが展開する、アート写真に関する雑誌「IMA」やウェブサイト「IMA ONLINE」をリアル店舗に置き換えた施設と言えます。
この施設の最大の魅力は、機能が複合化されている点です。しかも、その三つの機能が重なりあうように空間が設計されています。だから、ギャラリーに写真展を見に来てもいい。写真集を眺めに来てもいい。気に入った写真家の作品に出会えたなら、写真作品や写真集を購入してもいい。もちろん、奥のカフェに、ただコーヒーを飲みに来てもいいし、コーヒー片手に写真集を眺めてもいいし、仲間と写真談義を楽しんでもいい。つまり、「アート写真」という明快なテーマだけは確立されており、そのテーマの中で、人々はとても自由に振る舞うことができるわけです。
こうした「機能の複合化と重なり合い」に加えて、空間的にもう一つ重要なエレメントがあります。それは、巨大な可動壁です。セミナー、ギャラリー、ワークショップなどの用途に応じて、空間が可変的に対応するのです。つまり、「機能の複合化と重なり合い」を物理的に可能にしているのは、この可動壁と言えます。
一言で言えば、この施設は、何度も通いたくなる、長い時間を過ごしたくなる、そんな場所です。
ちなみに近年、六本木の街は、「写真の街」になりつつあります。六本木エリアでアート写真を楽しんだり購入したりできる場所を挙げてみましょう。
・フジフイルムスクエア(東京ミッドタウン)
・Taka Ishii Gallery Photography / Film(AXISビル2F)
・ワコウ・ワークス・オブ・アート(京都 港区六本木6-6-9 ピラミデビル3F)
・オオタファインアーツ(東京都港区六本木6-6-9 ピラミデビル3F)
・禪フォトギャラリー(東京都港区六本木6-6-9 ピラミデビル2F)
・六本木ヒルズA/D ギャラリー(六本木ヒルズ)
・もちろん、森美術館(六本木ヒルズ)や国立新美術館(乃木坂)でも写真家の作品が展示されることがあります。
というわけで、「IMA CONCEPT STORE」は、「写真の街、六本木」を決定的なものにする存在だと感じました。
写真やアートに興味のある方には、最高にオススメです。というより、むしろ、これまで写真に興味のなかった人にもぜひ訪れてほしい施設です。
IMA CONCEPT STORE
東京都港区六本木5-17-1 AXISビル3F
03-5572-7144
11:00-22:00 定休日なし
http://imaconceptstore.jp/
“IMA CONCEPT STORE” opened in March 2014 at Roppongi Tokyo.
It has three functions , photo gallery, bookstore, cafe.
It is based on the concept “to enjoy relaxing time with art photography”.
How about enjoying a cup of coffee with art photography ?
IMA CONCEPT STORE
11:00〜22:00
AXIS building 3F, 5-17-1 Roppongi Minato-ku Tokyo, Japan