実際に行ってみたオススメのカフェシリーズ。

 
本日は、原宿の「アートレス クラフト ティー&コーヒー(artless craft tea & coffee )」。
2016年5月1日にオープンしたばかり。
これは、素敵。
 


立地は、原宿の静かな細い裏路地。
内装材に合板が使われているせいか、外から見ると、一見、原宿らしい今風のカフェに見えます。ところが、店内に入ってみると、そこには、シンプルで静謐な雰囲気が漂っています。
 
この静謐さは、どこからくるのか。
空間デザインの観点から見ると、その要因が少なくとも三つあります。
一つは、薄くて大きな鉄板カウンター。店内の面積の大半をこのカウンターが占めているという印象を受けます。
二つ目は、内装の仕上げのラインが精密に整理されていること。例えば、壁面の角とカウンターのエッジのラインが揃っていたり、ライン状の照明器具がカウンターのほぼ中央に走っていたりします。
三つ目は、使われている色のカズが少ないこと。使われている建材の種類が少ないと言ってもよいかもしれません。
 
空間デザイン以外の観点から見ると、等間隔に置かれた食器や器具。アイキャッチとなる場所に置かれた植物。潔いシンプルなメニュー。これらも影響しているように感じました。
 
日常生活の中で、静かに一息ついて頭の中を整理したい時に、ふらっと立ち寄りたいカフェです。
ここは、都会の茶室。茶室の入り口で刀を置くように、できれば、スマホやパソコンといった騒がしい武器は持たずに入店したいものです。(と書いておきながら、あまりにも居心地が良かったため、持っていたノートPCで少々ノマドワーキングしてしまいました。。。(^^ゞ )
 
コーヒーだけでなく、ほうじ茶が用意されているのも嬉しいですね。
 
なお、ロゴ、パッケージ、グラフィック、空間デザインをトータルに手掛けたのは、デザイナーの川上シュンさん。
川上さんは、artlessというデザイン事務所の代表で、グラフィックデザインからデザインディレクションブランディングまで幅広く活動しています。
    

  
  
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artless craft tea & coffee
東京都渋谷区神宮前3-21-16
10:30〜19:30
定休日:火・水曜日
www.craft-teaandcoffee.com