以前から著者の洞察力と示唆に富んだブログが気に入っていたため、著書を読んでみる。
構造主義が、様々な分野で、“いま・ここ”の絶対性を否定し、相対的に物事を見る思考の方法であったことを教えてくれる。
そして、この構造主義的な思考形式が今日では当たり前になっているが、実は、その思考形式自体が比較的新しい時代に確立されたものであり、決して普遍的なものではなかったのだと、相対化してくれる。
もしあなたの身近に、「そんなの当たり前じゃん」とか「〜〜に決まっているじゃないか」が口癖の知人がいらっしゃったら、その方へのプレゼントとしてお奨めの一冊です。