カンデオホテル エキュート東京 レクチャー

■神田にてカンデオホテルさん取材。幹線道路沿いのピンポイントなホテルニーズを鋭く見抜き、的を絞った明快なサービスを提供している。計画担当者さんのお話も明快で面白かった。今後の展開も楽しみ。詳細は、7月号にて。
http://www.candeohotels.com
エキュート東京を見る。入り口の和菓子屋に、なぜかすごい行列。全体に、やや江戸文化を意識しているのかもしれないが、従来のエキナカの商業の集積と大きくは違わないように見える。ただ、奥の書店とカフェの合体店舗は、興味深かった。情報や人が絶え間なく流れる駅の片隅で、ほんのひととき立ち止まってコーヒーや軽食をとる時間を楽しめる。ただ、壁に向かって座る席はどうも好きになれない。
この書店の奥の企画ギャラリー風の売り場は、電車待ちのちょっとした時間を過ごすのに良さそうだ。有名人がセレクトした本や雑貨をジャンル横断的に陳列している。編集型ショップというやつか。(ちなみに、編集型ショップについては、弊誌6月号でつっこんだ特集がありますので、ご興味ある方はご覧ください)。
情報や商品の量が溢れ続ける時代に、“頼れる目利き”がますます求められていると感じる。アルファブロガーもそうだし、『川島屋百貨店』の川島蓉子さんのような人もそうかもしれない。編集者も今後、会社員ではなくフリー化が進むだろうが、フリーになったとき、「市場に出す前の商品を編集する人」としてだけでなく「市場に出てしまった膨大な商品の中からいいものをセレクトして紹介する人」(つまり、目利き)として生き残る編集者が何人もいるのではなかろうか。
http://www.ecute.jp/tokyo/
シティバンク東京駅前店も急いで見て帰社。これまで窓口で行っていた口座開設なども、コンピューターでできるという店舗。大画面のタッチパネル壁もあり、それを操作すると、まるで自分の身体全体が指になってiPhoneかなにかを操作している気分。
http://citibank.co.jp/ja/smart/experience/place/tokyoekimae/index.html
■パリのジャーナリスト浦田さんと電話打ち合わせ。いつも鋭く面白いネタをくださる。そのネタをもとに、「この事例は何かの動きやトレンドの徴候だろうか。だとすると、それは何か」などを突き詰めて相談する。
■オフィス設計の齊藤さんが来社され、近作のお話をうかがう。パソコン教室も、デザインや居心地で差別化をはかる時代のようだ。
■カフェで、記事原稿を4本読み込み、ライターさんにお電話。一度やりとりをしてブラッシュアップしていただいたので、格段にクオリティーが上がっており、うれしい。ありがとうございました。
■社内で、レイアウト作業や依頼や撮影段取りなど。

■ノイズアーキテクツの豊田さんより連続レクチャーのお知らせをいただく。東大建築学科での連続講義。
http://lecture.noizarchitects.com/
「5月17日の第一回が現状と可能性に関する総論で、第二回以降はより具体的な使い方、何ができて何ができないのか等をお見せする予定」とのこと。今後設計作業にデジタルツールを導入しようと考えている建築家やデザイナーさんには、勉強になりそうだ。

■Art & Architect Festaの古川きくみさんから、大阪で開催される建築レクチャー「217」のお知らせをいただく。「2ヶ月に1回 午後7時から、2人の建築家が 1ゲストを呼んで、年に7回開催する建築レクチュア」とのこと。こちらも面白そうだ。

以下引用。

> [開催概要]
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> 日時:2010年 7月 9日(金)午後 7 時から
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> ゲストスピーカー:dot architects (家成俊勝、赤代武志、大東翼)
> コメンテーター:芦澤竜一、平沼孝啓
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> 会場:LIGHTING CORE (大光電機 本社ショウルーム)
> 〒541-0043 大阪市中央区高麗橋3-2-7 オリックスビル1階
> 電話 06-6222-6224(代表)
>
> 定員:100名(事前申込制・先着順)
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> 入場:一般 1,000円 学生 500円(建築士会会員 500円)
>
> 申込・問合せ:
> 社団法人 大阪府建築士
> 〒540-0012 大阪市中央区谷町3-1-17 ジョイント大手前ビル5階
> 電話:06-6947-1961 ファクシミリ:06-6943-7103
> Eメール:info@aba-osakafu.or.jp ウェブ:www.aba-osakafu.or.jp

■最近、店舗や商業施設がコンパクト化し、都心出店に力を入れている。
巣鴨や田端にある「アトレヴィ」シリーズは、「アトレ」の半分か6割くらいの床面積。
そういえば、紀ノ国屋やマツキヨも、従来よりも小さい床面積で都心やエキナカに出店強化しているという話を先日聞いた。
ワタミも、主力ブランドの「和民」「坐・和民」より面積が半分くらいの「わたみん家」シリーズの出店を加速している(もっとも、「わたみん家」は都心出店というより、地方の小さな商圏にも出店できることを想定しているようだが。ちなみに、ワタミの戦略の詳細は弊誌5月号でじっくりと掲載させていただいているので、ご興味あればぜひ)。
人々がますます多忙になったり収入が減ったりネットショッピングを利用するようになったりして、わざわざ買い物に時間を割かなくなると、売る側は、賃料が高くても、とにかく利便性の高い立地(エキナカなど)に出店して、日常生活の流れの中でさり気なく買ってもらわねばならず、そのためには、コンパクト化して店舗展開するほうがよいということだろう。なんだか、図体のデカい恐竜が絶滅して、小型の動物が生き残る世界のようだ。
一方、書店は大型化しているが。
「アトレヴィ」の話は、弊誌6月号にも、充実したレポートが載る予定ですので、ご興味ありましたら、どうぞご覧ください。
http://www.atre.co.jp/shiten/index.php?scd=15

■家具ブランドMAGISから、新作メールをいただく。ワイヤーメッシュの「MESH / Tom Dixon」には座ってみたい。「Spun / Thomas Heatherwick」は、イスに見えないものをイスとして発表するところがいい。実物を触ってみたいな。
http://www.magisjapan.com/