吟遊 コミュニティデザイン スカイツリー

こんにちは。

■撮影で、箱根宮ノ下の人気旅館「箱根吟遊」のスパ「Ginyu - Spa」へお邪魔する。
箱根吟遊は、ダイナミックなロケーションに立つ温泉旅館。平日でも週末でもほぼ満室という人気。
その敷地の一角にあった「離れ」の露天温泉だった建物を、スパへとリニューアルした。改修設計を手掛けたのは、P.D.S. ARCHITECTSさん。
「Ginyu - Spa」は、箱根の山々の緑に向かって水盤と露天風呂が突き出していて、爽快で雄大なロケーションを楽しめる。
最近、温泉旅館では、気持ちいい温泉と美味しい料理だけでなく、日中に過ごせるコンテンツが求められているように感じる。例えば、温泉旅館設計のエキスパート、石井建築が設計を手掛けた「ゆと森倶楽部」(宮城県 遠刈田温泉)などはその典型例だろう。そこには様々な体験型プログラムが用意されている。
http://www.ishii-ao.com/jisseki/

もちろんスパも重要なコンテンツの一つ。今後しばらく設計者の方々にとって、旅館にスパを新設したり、旅館内の既存のスパをリニューアルするといった設計の機会が増えるかも。
http://www.hakoneginyu.co.jp/spa.html
http://www.pdsarchi.com/

設計したPDSアーキテクツのご担当者、神林さんにもお立会いいただいたおかげでスムーズな撮影となる。そして、カメラマンの奥村さんとアシスタントの鈴木さんの抜群のコンビネーションで無駄のないスマートな段取りと、じっくり日差しの加減を見計らいながらの撮影。
  

■梅雨時で、建物の外観撮影がなかなか難しい。ある建物を、午後2時頃の日差しの角度で撮影したいのだが、その時間帯の晴れ間に巡り合えない。カメラマンさんやお店の方には申し訳ないと思いつつ、リスケジュールの連続で粘る。

■池袋を通りかかったら、西武池袋のエントランスに設置されているデジタルオブジェ「光の時計」(2011年1月号)が、なんと、グリーンで覆われていた。このご時世だから、仕方なかろう。LEDと言えども不要不急の演出のために点灯などしていられないので、どうせ消灯しているなら、少しでも涼しげなグリーンで覆ってみようということかもしれない。

 
西武百貨店池袋店8階の「たん熊北店 はんなり熊はん」にて、遅いランチ。2800円。穏やかで美味しい食事と、丁寧かつ気さくな接客で、ゆったりした時間を過ごす。内装設計は、アトリエボウの高田さん。
http://www.tankumakita.jp/seibuikebukuro/
http://www.k5.dion.ne.jp/~bow/index.html


■西脇一郎デザイン事務所にお邪魔し、近作のお話をうかがう。
www.nishi-d.co.jp

■外苑前のプリズミックギャラリーにて、studio-L展 『コミュニティデザイン』を見る。
studio-L は、山崎亮さんが率いるデザイン事務所。とはいえ、とても仕事の領域が広いのでデザイン事務所と言ってしまっていいか分からない。
仕事の幅は広いが、ほとんどのプロジェクトに共通しているのは、物理的なデザインをするだけでなく、地域の人材を育てたりその人材のチームワークを育てたりすることによって公園や百貨店や町を元気にしているという点だ。もっと言えば、studio-Lが直接に人材を育てるというより、「地域の人材を育てたりその人材のチームワークを育てたりする」ための仕組みやワークショップをデザインしているようだ。
「公共性」「孤独」「コミュニティー」「正義」「地域社会の空洞化」などに多くの人が興味を持つ(あるいは、持たざるをえない)時代になりつつある今、山崎さんの活動にはますますスポットが当たりそうだ。そして、こうした職能と意志を持つ人が、もっと多く登場する必要もありそうだ。
そんな時代の先頭を走る山崎さんの仕事を概観するには、おすすめの展示。
http://www.studio-l.org/
 

■外苑前のジュエリーショップ「HASUNA」へ。
フェアトレード素材やリサイクル素材を用いたジュエリーのショップ。控えめながら、ブランドの世界観を適格に表現したお店。「エシカル(ethical)」がテーマになっているようだが、これも上記の公共性や正義と広い意味では繋がりそうだ。
http://www.hasuna.co.jp/shoplist/

■リビングデザインセンターOZONEの7階リビングデザインギャラリーにて開催中の「江口智行+佐藤洋一 ありそうでない唯一無二のものづくり」展へ。
建築家の江口智行さんと家具職人の佐藤洋一さんによるプロダクト展。シンプルで温かみのある木製のスツールなどが展示されている。
質素でありながら、素材感、温もり、手作り感、リラックス感を漂わせる家具の数々。そうした江口さんと佐藤さんによる家具は、普遍的かつ今日的にみえる。
そして、この素敵なスツール(レッドオーク製)が、なんと1万2000円。座面や脚にウオールナットを使ったバージョンは、1万5000円。
学校で、カフェで、台所で、玄関で、リビングの片隅で、いろんな使い方ができそうだ。さりげないスツールをお探しの方には、オススメの一品。
ちなみに、下の写真でスツールに座っているのは、デザイナーの江口智行さん。
  
江口智行+佐藤洋一 ありそうでない唯一無二のものづくり
2011年6月9日(木)〜6月21日(火) ※水曜日(祝日を除く)休館
10:30〜19:00
東京都新宿区西新宿3-7-1 新宿パークタワー リビングデザインセンターOZONE(7F リビングデザインギャラリー)
入場料 無料
 
http://www.ozone.co.jp/event_seminar/event/detail/1128.html
http://www.dropsystem.co.jp/architect/
http://ikkoikko.exblog.jp/
     


パナソニックセンター東京(東京・有明)で行われた、東京スカイツリーのライティング機器の発表会へ。2012年5月オープン予定の東京スカイツリーは、既に東京の新名所。夜景も話題になりそうだ。そのライトアップに使われる照明器具の発表会。
使用機器は、パナソニック電工が「東京スカイツリー」のために開発した6種類、計1995台の照明器具。それらは、オールLED。
特に、写真中の「ゲイン塔の照明」は、「パラボラ曲面反射板」という新開発の反射板を使用し、超狭角の光を140m先まで照射するそうだ。
照明プログラムは、隅田川の水をイメージしたブルーの「粋」と江戸をイメージした紫の「雅」という2パターン。この二つのプログラムが一日置きに照射される予定だ。照明計画を手掛けるのは、シリウスライティングオフィスの戸恒浩人さん。
会場には、「ソラカラちゃん」も登場。
  

■「CAFE By the Sea ルミネ新宿店」へ。
CAFE COMPANYが運営するお店。海をテーマにしたリラックス感漂うカフェ。CAFE COMPANYは、こうしたリラックス感やカジュアル感を演出するのが抜群に上手い。よく見ると、天井のすごいボリュームの配管が剥き出しなのだが、実際はあまり気にならない。
9割以上が女性のお客さんだった。
http://www.cafecompany.co.jp/brands/bythesea/index.html
  

■21_21 DESIGN SIGHTの広報さんより、次回の展覧会のお知らせをいただく。感性を刺激されそうな展覧会で、気になる。

21_21 DESIGN SIGHT 企画展「アーヴィング・ペンと三宅一生 Visual Dialogue」展
2011年9月16日〜2012年4月8日