メルセデス ぼよよん ETHNOVISION

こんにちは。

■恵比寿の蕎麦屋さんのファサードを撮影。ワンカットのみの追加撮影であったが、始発前の早朝から快くカメラマンさんに撮っていただき、お店の方にもご協力いただき、無事完了。感謝感謝。
■渋谷のカフェ「パブリックハウス」にてランチ。
 http://www.cafecompany.co.jp/brands/publichouse/
■銀座にて、ブティック「ELTTOB TEP ISSEY MIYAKE/GINZA」を見る。シックな部分と荒削りな部分が同居した空間。全体に軽やかさもある。いつもながら、イッセイミヤケの世界観を楽しめる。
 東京都中央区銀座4-4-5
■有楽町の交通会館1階にオープンした「なにわのええもん うまいもん 大阪百貨店」へ。わいわい賑わう市場っぽい雰囲気だが、よく見ると端正な空間。
■中目黒のメガネ店「金生堂」へ。場所は、中目黒駅前のビルの1階。ミラーと棚什器をうまくつかい、広々とした印象を生み出している。
■ナカサ&パートナーズさんへお邪魔し、お写真を受け取る。
 http://www.nacasa.co.jp/index.html
■ミュープランニング尾崎さんが設計を手掛けた有楽町のレストラン「ラ・メール・プラール」を見学。ウェディング施設「MIRACULEUSE(ミラキュルーズ)」(チャペルとバンケット)も併設されており、ウエディング部分のプロデュースは、テイクアンドギヴ・ニーズ社。
国際フォーラム1階の広場に面している。素晴らしく便利な立地。都心の真ん中で、こんなに視認性の高い場所にウエディング施設がつくられることは珍しいのではないか。
式に出席するため地方から新幹線で来るゲストも、この場所ならアクセス抜群だ。チャペルからバンケットに移動する際、一度外へ出る構成になっているので、一般の人にも見られてしまうが、人によってはそれが嬉しいかもしれない。考えてみれば、明治神宮で挙式する人も、一般の人に目撃されたり一緒に祝福されるのがけっこう快感だという話を聞いたことがある。ウエディングは、一日二組可能。
「ラ・メール・プラール」は、フランスのモンサンミッシェルにある、オムレツで有名なレストランの日本一号店。この立地でリーズナブルな価格帯がうれしい。
 http://211.6.211.247/tdnet/data/20110128/140120110128019898.pdf
 http://bridalbiz.pbe.jp/genre/services/12239
■新木場タワーにて「ティンバライス」セミナーを少し聞く。都市に木造建築を建てる試みについて。
 http://www.timberize.com
■突き板や銘木などの建材で知られる北三へお邪魔する。
 http://www.hoxan.co.jp
■木材会館の内部を見学。

■編集長と打ち合わせ。リサーチした情報を報告し、思案中の企画を今やるべきかどうか検討。
■社内で入稿作業。
■表参道のブルガリカフェにて、とある打ち合わせ。
■原宿にオープンした会員制カフェ「ザ・ターミナル」に立ち寄る。ノマドワーカーには、便利な施設になりそうだ。
 http://theterminal.jp
■自由が丘の豆スイーツ店「フェーヴ」を再訪。

■六本木にてショールームMercedes-Benz Connection(メルセデス・ベンツ コネクション)」へ。ミッドタウンの向かいの角地で視認性が高い。期間限定の仮設建築。
設計は窪田茂(窪田建築都市研究所)さん。デジタルディスプレイを大きく使った先端性を感じさせる空間。2階レストランの家具デザインは、ドリルデザイン。シャープさと柔らかさの同居する素敵な家具だ。2階のテラスでお酒でも飲んだら、大変気持よさそうだ。
2階レストランでのケーキが美味しかった。レストランとカフェのプロデュースは、トランジットジェネラルオフィス
全体はどんな空間構成になっているのか。詳しくは、「月刊 商店建築」10月号にてじっくりご紹介の予定。編集部KTくんが鋭意取材中。
 東京都港区六本木7-8-1

■ギャラリールベインにて、「生活の三様態 -憩う・食べる・寝る-」展を見る。大ベテランのインテリアデザイナー内田繁さんの教え子たちが、数グループをつくり、「憩う」「食べる」「寝る」というテーマでそれぞれ家具を制作。個人的には、「憩う」が印象に残った。
「寝る」というテーマは、難しかったのかもしれない。具体的に考えようとして、風変わりな寝具をつくったりすると、寝にくい寝具が出来上がってしまいがちだ。リアルな肉体に関わるテーマだ。もっと「眠る」という営みを観念的に考えて、生と死などをテーマにするという選択肢もあったかもしれない。などと考えていたら、倉俣史朗さんの「ラピュタ」と題されたベッドの作品を思い出した。
 http://www.le-bain.com/gallery/lebain/index.html

■六本木のアクシスギャラリーにて、展示会「ETHNOVISION(エスノビジョン)」を見る。マーケティングリサーチ、製品開発、デザインなどに関わる興味深い展示。たった二日間しか開催されないのは、大変残念。
ETHNOVISIONとは、文化人類学の民俗調査などで行われてきたフィールドワークの手法を、現代の製品開発に取り入れてみようという挑戦と言えそうだ。公式サイトによれば、「生活者洞察に基づくアイデア開発」を起点とした「新しい需要の創造」を目指すチームなのだそう。
おそらく「民俗調査などで行われてきたフィールドワークの手法」を商品開発に応用すると、場合によっては、とても時間と人件費がかかる可能性がある。効率性に反するかもしれない。にもかかわらず、なぜ今、そうしたアプローチが重要なのか。詳しくは、デザインジャーナリストの高橋正明さんが「月刊 商店建築」で執筆中の好評連載「社会を変えるデザインキーワード」にて、10月号の回で詳しく考察する予定。なお、この連載では、空間設計やデザインという職能を新たな領域へと押し広げているヒト・モノ・コトをピックアップし、その可能性を考えていく連載。乞うご期待。
 http://h-foresight.com/ethnovision/index.html
 http://www.hakuhodo.co.jp/pdf/2010/20100830.pdf
■六本木にて、アベルコ「Artis/Maristo」ショールームへ。
2011年6月にオープンした「Artis」(高級アクリルバスタブ)と「Maristo」(セラミックタイル)の複合ショールームだ。
輝くモザイクタイルやランダムな模様がうっすらと入った磁器質タイルなど、グレード感の求められる商業施設(ホテル、スパ、バーラウンジなど)で利用できそうなマテリアルがいろいろ。
アクリルを使用したバスタブも展示されており、一般的なバスタブの白よりも、さらにピュアな真っ白さが美しく印象的。
ショールームの内装デザインは、MS&Partnerの立花巧さん。

 東京都港区六本木3-16-33 青葉六本木ビル ANNEX2F
 営業時間:10:00〜19:00
 http://www.maristo.jp/showroom/index.html
 http://www.artis.jp/info/showroom.htm
 
紀尾井町ニューオータニガーデンコート3階で、青木淳さんとマングーススタジオによるインスタレーション「ぼよよん」を見る。
つくりはシンプルで、約8000個のポリプロピレンのリングで構成されている。そのリングを押したり引っ張ったりすると、光と音が連動して、「ぼよよ〜〜ん」と脱力感のある音が鳴る。強く動かすほど、その音は大きく鳴る。
大人が無邪気に遊んでしまう「ぼよよん」とは、いったい何だろうか。
会場でもらった紙片に、「ぼよよん」に関する短い説明文が書かれていた。そこに、「『ぼよよん』の逆は『がっしり』、のような気がします」と書かれている。さらに、「『ぼよよん』と『がっしり』には、意外な共通点もあって、それは、結局のところ壊れない、というところです」とある。
なるほど、「ぼよよん」は反モダニズムの一つの実践だったのだ。そう思うと、以下のように対比できそうだ。
「がっしり」はモダニズムで、「ぼよよん」は反モダニズム
モダニズムは強固だが、「ぼよよん」は柔らかい。
モダニズムは無反応だが、「ぼよよん」はインタラクティブに反応する。
モダニズムは視覚的だが、「ぼよよん」は視覚に加えて聴覚や触覚(手触り)も刺激する。
モダニズムの形態はハッキリした輪郭を持つがが、「ぼよよん」の形態はハッキリした輪郭を持たない。
モダニズムは人を緊張させるが、「ぼよよん」は人をリラックスさせる。
モダニズムは、素人が作り上げるにはハードルが高いが、「ぼよよん」は、素人が簡単に作れる。(だから会場で、ポリプロピレンのリングを来場者に配布している。)
モダニズムは機械のようだが、「ぼよよん」は生物のようだ。
機械は一部が壊れるとたいてい機能しなくなるが、「ぼよよん」は一部が壊れても機能し続ける。
機械は部品と部品の切れ目がはっきりしているが、「ぼよよん」は単位の切れ目がはっきりしない。
このインスタレーションを体験して、そんな対比を感じた。
 
モダニズムの実践には、いろいろな方法がある。隈研吾さんはそれを、「負ける建築」と呼んで実践する。伊東豊雄さんはそれを、柱梁のグリッドや屋内外の境界に縛られない自由な空間として実践する。石上純也さんはそれを、弱く淡く消えゆくような空間として実践する。まだまだ他にも、反モダニズムの実践方法がたくさんあると思う。
青木淳さんは以前に、ハイアットリージェンシー大阪のチャペルでも、無数のリングによって建築をつくったことがある。その頃から、「ぼよよん」なる発想は持っていたのかもしれない。あるいは、モアレなどの流動的な視覚効果も「ぼよよん」の一環だったのかもしれない。
 
もちろん今回のインスタレーションの実現は、マングーススタジオのコンセプトや技術による部分も大きいだろう。
ともあれ、とてもオススメのインスタレーションだ。ぜひ多くの人に体感していただきたい。
実際はどんな思想とテクノロジーにもとづいて制作されているのか。詳しくは、「月刊 商店建築」10月号にてじっくりご紹介の予定。編集部TTくんが鋭意取材中。
 
 2011年07月26日〜 2011年08月12日 10:00-18:00。 7月31日、8月6、7日は休館
 http://mongoose.sub.jp/boyoyong/?page_id=79

 
森美術館で「フレンチウィンドウ」展を見る。
開催概要によれば、「フランスで最も権威ある現代美術コレクターの団体『ADIAF』が主催する『マルセル・デュシャン賞』。その10周年を記念して開催する本展では、同賞のグランプリ受賞作家をはじめ、一部の最終選考作家と、デュシャン本人を含む28名の作品を一挙に公開します」とのこと。
たくさんの現代アート作品を見られるのは楽しいが、デュシャンの作品を超える興奮や感動には出会えなかった。
 
その中で、一点だけ印象に残った作品がある。一番最後の、出口付近にあった映像作品だ。
おそらくコンピューター制御による動画だと思うが、抽象的でカラフルな水墨画みたいな絵が、とてもゆっくり、しかし目視できる程度のスピードで動いている。よく見ると、この図形は、ほとんど左右対称であるが、厳密には細部が左右対称ではない。自然界にあるものは、たいていそうかもしれない。生物の身体も、葉っぱの形も、ほとんど左右対称であるが、厳密には左右対称ではない。
けれど、この「ほとんど◯◯であるが、厳密には◯◯でない」というファジーさは、コンピューターにとって得意でない分野のように思う。どんなアルゴリズムでそれを実現しているのだろうか。もし、「ほとんど◯◯であるが、厳密には◯◯でない」が実用化すれば、よりリアルな人間の顔をコンピューター上で描画できたりするのだろうか。
 
 2011年3月26日(土)〜8月28日(日)
 森美術館 東京都港区六本木6-10-1 六本木ヒルズ森タワー 53階
 http://www.mori.art.museum/jp/index.html
 
■六本木の「ラーメン竹虎」にて、ラーメンをいただく。あっさりしていて美味しかった。ラーメンだけでなく、つまみメニューもあり、個室もあるので、飲みたい人にも対応している。餃子をつまみながらビールを飲みたいなんて方にもオススメ。
壁面には、迫力ある虎のグラフィック。内装デザインは、エンバディデザイン。
詳しいデザインについては、「月刊 商店建築」2011年4月号を御覧ください。
 東京都港区六本木3-14-14 六本木314ビル 1F
 http://www.menshou-taketora.com/shop-roppongi.html
 
■トラフ建築設計事務所から、日本科学未来館での展示「アナグラのうた〜消えた博士と残された装置〜」のお知らせをいただく。展示会場の空間デザインをトラフ建築設計事務所が手掛けたそうだ。とても楽しみ。ぜひ会場に足を運んでみたい。
 http://www.miraikan.jst.go.jp
永山祐子さんから大阪での展示作品「NO LINE ON THE HORIZON」のお知らせをいただく。写真家の杉本博司さんとコラボレーションした作品だそう。面白そうだ。大阪近辺の方はぜひ!
 会期:7/23〜8/22
 開館時間=11:00-20:00(入館は19:30まで・会期中無休)
 場所:堂島リバーフォーラム 大阪市福島区福島1-1-17 TEL06-6341-0115
 入場料=一般 1000円 / 高校・大学生700円 / 小・中学生 500円
東京オペラシティ アートギャラリーの広報の方から面白そうな展示のお知らせをいただく。
 展覧会名:感じる服 考える服:東京ファッションの現在形 Feel and Think: A New Era of Tokyo Fashion
 会期:2011年10月18日[火]→12月25日[日]
 会場:東京オペラシティ アートギャラリー
 開館時間:11:00 ー 19:00(金・土は20:00まで/最終入場は閉館30分前まで)
 休館日:月曜日
 入場料:一般1000円(800)円/大・高生800(600)円/中・小生600(400)円

■21_21 DESIGN SIGHTの広報の方から面白そうな展示のお知らせをいただく。
「アーヴィング・ペンと三宅一生 Visual Dialogue」展。「本展では、伝説的写真家 アーヴィング・ペンと衣服デザイナー 三宅一生の「視覚的対話」によって生み出された創造に焦点をあて、お互いに干渉することなく、しかし触発しあった二人の表現者の仕事をダイナミックに展示します」とのこと。
 http://www.2121designsight.jp/