メンタルクリニック  ビアンコロッソ  青山テルマ

■1月号分の入稿が一段落する。同時に、2月号の準備。記事の取材のセッティングや下調べ。インタビューは事前準備で、ずいぶん成果が変わる。
事前に質問事項を相手に送っておくとか、ビジュアル資料を持っていくとか。
帰社して、色校正チェック。

ところで、「時間的にギリギリでも最終的にはなんとかなる」という駆動力に関する小さな自信が芽生え始めると、それに比例して、スケジュール管理に甘さが出る。逆に、駆動力とスケジュール管理を両立させていけば、そこにいくらかの時間的余裕とエネルギー的余裕が生まれそうだ。その余裕は、成果物の精度を上げることや情報収集することなどに充てることができるだろう。もちろん仕事だけに充てる必要はない。

■夜、渋谷にてネイルサロンの撮影。設計者さんと29歳の若い社長さんに大変手厚くご協力をいただき、無事完了。最後の1カットで粘ってカメラマンさんにワガママなリクエストを言ってしまったが、試行錯誤していただけたおかげで、コンパクトな店舗ながらバラエティーのあるカットが撮れた。妥協せず粘ってみることで得るものは大きい。
このお店、ネイルとまつ毛を同時施術してくれるのが、特徴。3〜4時間の施術が、1〜2時間で可能という。1〜2時間あれば、ずいぶん読書などが進みそうだと思ったが、考えてみると、まつ毛と指をいじられていては、読書はできないか。

■ライターさんと打ち合わせ。取材テーマに興味をもっていただき、いい取材ができそう。雑談が弾み、2時間あまり。

■エディトリアルデザイナーさんと打ち合わせ。ページの内容をお伝えする。

■連載企画を持ち込んでくださった方に対応。近代日本の小売店の起源と変遷を考える研究。ハードな内容だが、雑誌という形式にあわせてソフトに表現することも可能だろう。少々アレンジし、企画書化させていただきたい旨を伝える。

■短い原稿を仕上げ、1月号の仕事をほぼ終える。日中は、オフィスで色校正や次号の段取り。

■週末、家具メーカー勤務の知人、玉城さんのパーティーに間に合い、少し顔を出させていただく。店舗デザイナーさん、オフィスデザイナーさん、電話とメールだけでお世話になっていたPR会社の方、団地マニアの方(本職はグラフィックデザイナーさん)、久しぶりにお会いしたプロダクトデザイナーさん、カメラマンさんなどなど、短いながら楽しい時間を過ごさせていただく。定期開催する幹事さんの実行力に大変感謝である。
玉城さんとやろうと言っていた「東京タワー貸し切りパーティー」ができないことが判明した。現在、貸し切りシステムはないとか。
団地マニアさんから、「DVD - 酷道(コクドウ) 東日本編/西日本編」というDVDが存在することを聞き、新鮮な発見だった。団地、工場、廃墟だけではなく、こんな愛好家まで存在しているとは。国道なのに舗装が荒れていたりする悪路を特集したDVD。つまるところ、「酷道」も、“近代社会が志向する効率性や均質性や機能性の産物であり、ストイックな佇まいでありながら、そこからこぼれ落ちたり、打ち捨てられたりして、哀愁が漂っている”という意味において、団地、工場、廃墟などへの愛好と共通している。

http://www.7andy.jp/dvd/detail/-/accd/D0216177

■知人のデザイナーさん邸でホームパーティーニコンのデザイナーさん、家具メーカーさん、竹中工務店のデザイナーさんほか、バラエティーに富む方々とお話する。
不動産会社に所属していた人とも話し、ローン減税などを勘案し、マンションをいつ買うべきかのアドバイスもいただく。

心療内科にて取材。頭脳明晰な精神科医の先生にお話を伺う。扱う患者さんがメンタルな問題を抱えているだけに、深刻な話も出るが、設計者さんが知っておくべき注意事項をたくさん教えていただく。どの注意事項も、考え方の方向性として決して予想外の方向ではないのだが、「そこまで考えるのか」という繊細で極端なケースを想定せねばならないという意味で、新鮮であった。
そのまま、ライターさんと打ち合わせ。

■エディトリアルデザイナーさんの事務所に少々立ち寄る。

■恵比寿にて、レストラン「農家の台所」を見学。店内の人工光で野菜を栽培して、店内の料理に使う、エンターテインメントな店舗。
食材が安心であることも、ポイントの一つだとか。

そういえば、本日、「生産者の顔写真がニセモノで、中国産タケノコを国産と偽造した事件」が報じられていた。今後いくらIT技術の進歩でトレーサビリティーが向上したとしても、その情報が偽装であったら、元も子もない。現物を見ることが、唯一信頼できるトレーサビリティーということか。「農家の台所」なら安心というわけだ。
少し話を広げれば、書店でも、売っている雑誌の編集風景が実際に見える書店というのがあった。(ただし、印刷風景がみえるのではなく、編集風景が見えるのだから、厨房が見える飲食店とは少々違うかもしれないが)
ますます、製作過程を見せる店舗が増える可能性があるのだろうか。

http://www.noukanodaidokoro.com/ebisu/
http://www.shibuyabooks.net/

■連載2月号分の取材で、BACH幅さんの事務所へ。毎回30分あまりで充実した取材をさせていただく。気持ちいいスピード感。かえって、即、原稿化する。

■新宿にて、メンタルクリニックの取材。
穏やかな精神分析医の先生と、気さくな設計者さんに取材。音漏れの問題など、相当シビアな設計と施工が求められる。
心療内科が増加している印象を受けるが、その理由として、精神科へ通院する病を持った人の数は増えている印象はないが、社会の包摂性が低下したため病者を家庭や地域で隔離することができなくなったので、最近は、潜在的な患者が通院し始めたのではないか、とか、カウンセリングに通うことへの抵抗が軽減されてきて、軽症の人でも比較的通いやすくなったのでは、など興味深く聞く。
患者さんとして女性の比率が多いことにも少々驚く。これには多面的な理由が考えられるが、心に留めておくべき問題だと感じる。
新宿南口でカレーを食べながら取材の続き。

■12月は、1月号分が校了した翌日から2月号分の入稿(通常は、その間に10日間くらいある)。けれど、やれば何とかできてしまうから、不思議だ。

■大阪の知りあいの設計者さんから、大阪天満の理容室をリニューアルしたバーの「エグゼクティブ会員カード」というものをいただいた。面白そうなお店である。ぜひ次の出張時にお邪魔してみよう。

■以前に取材でお世話になった、あるホテルの広報さんから退社のお知らせをいただく。御実家のワイン工房に戻られるとか。ワイナリーは、和歌山の「ビアンコ・ロッソ」さん。
ホームページを見てみたら、とても買いやすい構成になっている。種類(赤、白、スパークリング)やワイナリーや生産地域など、様々な切り口でワインを検索できるので嬉しい。ぜひ贈り物や自分用に取り寄せてみよう。
イタリアとスペインのワインが中心だそう。Bravo!!

www.biancorosso.co.jp/shop

■設計者さんと話していて、「2割の働き蜂は、必ず働かない」という話を聞く。つまり、組織は必然的に「2割のサボる人」を生み出すのではないか、という話。
だとすると、企業のスリム化は、効率の面で考えると、実は、あまり効果がない可能性もある。(単純に人員を減らせば人件費が減るという効果はあるけれど)

■目覚まし時計がわりにFMラジオが流れるようにしているのだが、目覚め際の夢うつつの状態で「そばにいるね/青山テルマfeat.SoulJa」という曲が流れてきた。大変いい曲である。