PETER COOK  東京ウェッサイ まるきそば

あけましておめでとうございます。
年末年始のことをいくつか。

■京橋のAGCスタジオにて打ち合わせ。AGCが面白いセミナーを発信していきそうだ。
その一つ「AGC studioデザインフォーラム」は、既にスタートしており、第2回のスピーカーは建築家の難波和彦さん。
http://www.agcstudio.jp/event/index.html
http://www.agcstudio.jp/index.html

■通りがかったので、ジャンポール・ゴルチエのブティックに改めて入ってみる。マリンブルーの宇宙のイメージの店内。

■通りかかった銀座INAXギャラリーにて、「PETER COOK : FROM ARCHIGRAM TO CRAB」展に立ち寄る。模型はなく、スケッチやパースによる展示。
ピーター・クックは、1960年代にポップでグラフィカルで前衛的な空想建築で建築界に衝撃を与えたイギリスの建築家グループ「アーキグラム」の中心人物。
出展作を見ると、メカニカルというよりもエコロジカルな作品が目立ち、また、CGパースも目新しい雰囲気ではなかったので、とても今日的に見えた。
大型プロジェクトより小さなプロジェクトのほうが印象的だった。例えば、ロンドンの街の有機的な造形のキオスク案。あるいは、キオスクとバーが設置されたゴンドラが、橋の上を非常に低速で6時間かけてゆっくり動くというアイデアなど。商業機能や動きを用いて、街に楽しさが演出されそうだ。実現性も高い。
http://www.kenchiku.co.jp/event/detail.php?id=2348

■帰社する途中、新宿西口ハルク地下の「お好み焼鉄板焼 こて吉」でランチにお好み焼き。
http://r.gnavi.co.jp/g469937/
この「こて吉」が入っている「食堂酒場 ハルチカ」MB3Fという飲食フロアは、共用通路部分に各店の席がはみ出すようなつくりになっており、雑多な賑わいを演出している。
http://www.odakyu-halc.jp/haruchika/index.html
こうしたビルの共用通路に各店の席がはみだして、エリアとして賑わうという手法は、ここ3年くらい、新丸ビル7階の「丸の内ハウス」や、有楽町の国際ビル地下の飲食エリア「クニギワ KUNIGIWA」で実施されている。そうするほうが、客の入りがよくなることに飲食フロアの運営者が気づいているのだろう。本音を言えば、丸の内ハウスなどを見ていると、なぜ廊下の片隅みたいな薄暗くて中途半端で落ち着きのない場所で食事をせねばならないのか理解できないし、自分がそんな席で食事をしたいなどとは思わないが、2週間ほど前に丸の内ハウスを見てみたら、ずいぶんと客が入っていたので驚いた。この猥雑志向やカジュアル志向は、今後も進行しそうな気がする。少々飛躍した推測をするならば、この猥雑志向は、最近の消費者の「私は隅っこでいいんです。ホール席の真ん中の目立つ席なんかに座らせられて、その空間で主役みたいに見えてしまう扱いを受ける自信なんてないんです」というような心理に起因しているのではないかと感じる。この心理を、「過剰に空気を読んでしまう心理」と言ってもいい。

http://www.kunigiwa.com/guide/index.html#03
http://www.marunouchi.com/shinmaru/search/floor/all_view.html

■「東京ウェッサイ」というネットラジオに弊誌編集長が出演させていただいた。弊誌の目的や概要が上手に語られていた。聞き手のかたはデザイナーさんだそうだが、プロのDJかと思うような滑らかな進行だ。話題の展開といい、時間配分といい、素晴らしい。
「街をハッピーにするショップデザインのあり方」というタイトルもいい。
http://www.tokyowestside.jp/entry/5604/

ちなみに、前編集長は、こんなことをされているようだ。またどこかでお会いできたらと思う。
http://bamboo-media.jp/
http://daystudio100.com/tokyo/script/event_detail.php?id=161

■ところで、ミクシー年賀状を何人かの方が送ろうとしてくださったようだが、ミクシーに自分の住所を知られたくないので、受け取らないようにしました。せっかく出してくださった方々、大変すみません。メールなどでいただけたら幸いです。

■西新宿野村ビルの地下2階にオープンした蕎麦屋「石臼挽二八打 まるきそば」へ行ってみた。
これはセルフサービス業態の蕎麦屋。ここ10年くらい、セルフ業態のうどん屋は、「はなまるうどん」「麺通団」「丸亀製麺」などよく見掛けていたが、蕎麦では初めて見た。地方の国道沿いにはセルフ蕎麦もありそうだが、都心では見掛けたことがなかった。
この「まるきそば」は、女性の一人客も少なくないようだ。とにかく店内の照明には強めのダウンライトがたくさん使われており、店内が明るい。そして、比較的仕切りが少なく、店内が見渡せてオープンな雰囲気。明るさとオープンネスは、女性客に来てもらうためには重要な要素だろう。例えば定食屋チェーンの「大戸屋」と「やよい軒」を見比べても、前者のほうが明るさとオープンネスで大変優っており、圧倒的に女性客が多い。他にも、理由はあるかもしれないが(味やメニューなど)。
http://r.tabelog.com/tokyo/A1304/A130401/13120865/
http://www.hanamaruudon.com/top.html
http://www.mentsu-dan.com/
http://www.marugame-seimen.jp/

■編集部の同僚と忘年会。兼城祐作さん設計の居酒屋「そして…はなまる」へ。場所は新宿三丁目。お店は編集部のTくんによるセレクション。店内は満員。決して広い店ではないが、ミラーをうまく使って広く見せている。どれもおいしい。
ちなみに、兼城さんのお仕事を一冊でまとめてご覧になりたいかたは、編集部Tくんが制作した「DESIGNER'S SHOWCASE Vol.5 Yusaku Kaneshiro」をどうぞ。、、、なんて宣伝で恐縮です。。。
http://r.tabelog.com/tokyo/A1304/A130401/13000891/
http://www.shotenkenchikusha-online.com/shopdetail/035000000005/order/
http://ds.shotenkenchiku.com/default.php/cPath/134
http://www.zokei-syudan.co.jp/