こんにちは。

 
■原宿のヘアサロン「QT-SUE」へお邪魔する。空間デザインを手掛けたのは、トネリコの米谷さん。とても不思議な見え方をする壁面デザイン。
詳しい制作方法は、11月号のヘアサロン特集にてご紹介します。
http://www.tonerico-inc.com/shop/qt/index.html
トネリコへお邪魔し、米谷さんに取材でお話をうかがう。
http://www.tonerico-inc.com
■表参道のブティック「コスチュームナショナル」に併設されているギャラリーへ。会場デザインは、建築家の中村竜治さん。洋服を展示するにふさわしい視覚効果。
なお、併設されている隠れ家バーも、贅沢なグリーンの壁面で、大迫力。こちらの空間デザインは、岡山伸也さん。
http://www.costumenational.com/ja/
   

ところで、この空間構成は、仕掛けとしては、偶然にも、現在横浜トリエンナーレに展示中の、ジルピナス・ケンピナスによる「第5の壁」という作品と共通している。「第5の壁」は、展示室の入り口からは、一見すると室内に何も無いように見える作品。ところが、室内に歩みを進めると、室内中央に壁のように張り巡らされた無数の黒いフィルムが徐々に見え始める。これは、久しぶりにハッとさせられる刺激的な視覚体験だった
 
 
■新宿のOZONEにて、「川上元美 デザインの軌跡」展のオープニング内覧会へ。
数々の名作イスのほか、バスタブ、食器、仏壇まで、生活のあらゆるシーンを彩るデザインが展示されている。
決して奇を衒ったデザインではないが、かといって決して平凡ではなく、機能性と美しさが印象に残る。多くの人がオフィスや公共施設などで一度は見たことのあるイスがいくつもあるはずだ。
会場デザインを手掛けたのは、トラフ建築設計事務所。前室となる円形の展示スペースは、川上さん自身によるデザイン。川上さんは、トラフによる展示会場のデザイン案を受けて、その前室部分をデザインしたという。つまり、会場構成が、若いデザイナーとの対話になっている。
また、別のフロアでは、川上元美さんが教鞭をとる多摩美術大学の学生の作品展「1/1 chairs」が開催されている。完成度が高い。
http://www.ozone.co.jp/event_seminar/event/detail/1153.html
 
AGCにてセミナーの打ち合わせ。
AGC colors Guild 第1回セミナー<インテリア建材としてのガラスの可能性>」。大塚則幸さんと大野力さんのディスカッション。これは、ヒントに満ちた面白い話が飛び出しそうだ。大変楽しみ。
http://www.agcstudio.jp/event/index.html
■先日オープンした有楽町Loftへ。多種多様な生活雑貨を、明快でグラフィカルな空間とサインで整理している。
検索性の高い空間だ。あえて比べるなら、わざと山積みの商品の中で迷子にさせて楽しませるドンキホーテの「ジャングル陳列」と対極の空間構成。
■「LANCEL銀座店」のオープニングレセプションへ。店内奥の発光するオブジェが、店外からの視線を引きつける。棚下のLED照明も工夫されている。インテリアデザインを手掛けたのは西脇一郎さん。
■「柿の木坂 キャトル」の「うふプリン」をいただいて食べる。最高に美味しい。
http://www.tokyu-dept.co.jp/foodshow/shop/quatre/
骨董通り沿いに6月にオープンした「Cafe & Meal MUJI 南青山」へ。
古材と思しき木材を多くつかった空間は、居心地がよく、ゆったり休める。女性の一人客でも入りやすそうな雰囲気とメニューなので、青山のニーズに応えそうだ。
http://lbs.mapion.co.jp/map/uc/PoiInfo?vo=mbml&grp=muji&store_div=%25D007%25&poi_code=045189
  
■弟夫妻が遊びに来る。僕が子供の頃から気になっていたある疑問が話題にのぼり、2日にわたり弟とメールのやりとりなどをして、ひとまず解答を見い出す。その疑問とは、「鏡に映った自分は左右反転しているように見える。左右は反転するのに、どうして上下は反転しないのだろう」という疑問。書くと長くなるので省略するが、鏡像は単に3次元のうちの1次元だけを反転させるだけだが、鏡像と実像を人間が頭の中に並べて比較する際に、「上下反転」でも「前後反転」でもなく、勝手に左右反転と捉えているだけなのではないか。
この答えが間違っているかもしれないので、数学や物理の得意な人にぜひ教えていただきたい。
それにしても、子供の頃(小学校や中学校の頃)から気になっていたいくつかの疑問が、大人になって、少しずつ解決するということは、まるで子供時代の自分から託された永年に渡る宿題を少しずつ解いているようで、不思議な感覚だ。あるいは、意外と、人は子供時代も大人になってからも、老人になっても、同じようなことを考え続けているのかもしれない。
ちなみに、この「鏡像」の疑問以外の、子供時代からの疑問は以下。
「自分が見ている青と他人が見ている青は、同じ色か」
「『今』が『過去』になる瞬間は、いつなのか。その瞬間を見ることはできるのか」
「朝礼や運動会で強要される『前へ倣え』は本当に必要なのか。いったい何のためにやっているのか」
「僕が“不注意”による忘れものをしたとき、それは本当に僕の責任なのか」
特に後の二つは、大人に聞いたら余計に叱られそうな気がしたので、聞くことはできなかったが、大人になって、解答を見い出した。
 
■編集会議。そろそろ来年の新年号に向けて動き出す時期。どんどん時間が過ぎていく。
■sinato大野さんの事務所へお邪魔し打ち合わせ。常に新しく面白いプロジェクトを手がけている。仕事の幅も広い。
■オーガニック食品店「CHOOSEE」へ。オーガニック、ナチュラル、フェアトレードをテーマにしてヨーロッパの食材を日本に輸入していた同社が、消費者と直接コンタクトできる販売店を初めて日本につくった。
「プロヴァメル オーガニック チョコレート豆乳」「クリッパーオーガニック紅茶」を飲んでみると、とても美味しかった。パテやポテトチップスも美味。日常の食材だけでなく、ホームパーティーなどの食材を揃えるのにも良さそうだ。
このお店を運営するMIE PROJECTの代表、デューゴ・B・デルゴージュさんが訪れる人を温かく迎え、商品の魅力を流暢な日本語で説明していた。
お店の場所が裏原宿で、若干分かりづらいかもしれないが、認知度が高まれば、食材の安全性に興味が高まる今、こうしたショップは大きな支持を得そうだ。
http://www.choosee.com/ChooseeHome
http://www.mieproject.com/
 渋谷区神宮前4-9-3
 
ちなみに、すぐ近くにボタニカルスキンケアブランドのショップ「イソップ 青山店」があるのだが、CHOOSEEと客層が似ているのではないか。
http://aesop-japan.com/

LOUIS VUITTON表参道のギャラリー「エスパス ルイ・ヴィトン東京」にて、アリソン・ショッツ 「Geometry of Light」展を見る。
美しいのだが、もうひと工夫ほしい。
■HANJIRO(ハンジロー)原宿店内の「BEYOND THE TIME」へ。内装デザインは、西脇一郎さん。
■編集部の同僚の送別会。数年間、一緒に働いてきた仲間がいなくなってしまうのは、とても残念だ。ちょうど僕と同い年で、その人から多くの刺激やヒントを受けた。
日経新聞(2011/09/18)を読んでいたら、ノンフィクション作家の梯久美子さんが、「インタビューの極意」というコラムを書いていた。
「取材相手とひとつの繭の中に入ることをイメージするのが効果的」と書かれている。なるほど、そのようにイメージしたことはなかったが、確かにそうかもしれない。
また、梯さんは、インタビューの名手として児玉清さんの名を挙げ、「忙しい方なのに、人と相対するときの構えがゆったりしていて、先を急ぐ気配がみじんもない一緒にいると、『あなたのための時間はいくらでもありますよ』と言われているような気がした」と書く。確かに、取材をしていると、ときに、そう感じさせる人と出会うことがある。そういえば、ちょうど3日前に取材でお会いした河合優吉さん(design spirits)も、そう感じさせてくれる人の一人だ。
「インタビューの極意」は、きっとジャーナリストやライターの方々がそれぞれに持っているのだろう。そんな「インタビュー」に関するインタビューをジャーナリストやライターの人たちにしたら面白いかもしれない(既にそういう内容の本はあるが)。自分だったら何と答えるのだろうかと考えた。準備6割、体調3割、アドリブ1割、だろうか。それとも、入念に下調べと下準備をした上で、いったんその内容をすっかり忘れて、相手の話に聞き入るということだろうか。
■先日、会社から徒歩1分くらいの場所に、ガソリンスタンドを改装したバー「BAR FILL UP」がオープンした。増築していないので、敷地のほどんとが屋外スペースだ。そこにベンチを置いたりテントを張ったりしている。一年を通すと、一般に屋外席は、屋内席の三分の一くらいの収益しか見込めないという話を飲食店プロデューサーの人から聞いたことがあるので、そうだとすると、このお店は収益面で厳しいかもしれないが、何らかの事情で土地を安く借りている可能性がないとも言えない。
店の雰囲気の面から言えば、流行りそうな気がする。僕が勝手に命名して注目している「猥雑カジュアル」系に分類できそうなお店だ。
ガソリンスタンドっぽさを残した看板や店名にセンスを感じる。こんなお店が増えたら、街が楽しくなりそうだ。
今度、編集部の仲間と飲みに行ってみよう。
  
  
■少し前になるが、柴田陽子事務所さんより、「Cargo Rice Deli 丸ビル店オープン」のお知らせをいただく。
9月3日にオープンした。お知らせメールによれば、「1個からお手軽にお求めいただける、玄米のおにぎりや玄米いなりも、常時8種程ご用意しております」とのこと。健康や美容に関心が高く、可処分所得の多そうな丸の内界隈の女性に訴求しそうだ。
 Cargo Rice Deli 丸ビル店
 東京都千代田区丸の内2丁目4-1丸ビル B1
 営業時間:月〜土 11:00〜21:00 日・祝 11:00〜20:30
■エディターの塩野哲也さんから月刊フリーWebマガジン「Colla:J」(コラージ)9月号発刊のお知らせをいただく。自分自身の感性を大切にした熱心な取材活動に頭が下がる。
 http://collaj.jp/
 http://www.collaj.jp/data/magazine/2011-09/
 
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