◆「Johnbull Private labo Harajuku(ジョンブルプライベートラボ原宿)」再訪。

表参道と明治通りの交差点の近く。
改めて見ると、特徴的なファサードの仕上げが、街並みの中で際立つ。
売り場(1〜3階)の雰囲気づくりは、気持ち良いルーズさを基調としながら、明確な世界観が表現されている。
ビンテージ、ラボ、ファクトリー、アトリエ、センス、素材感、そうしたキーワードが空間から滲み出ている。それらのキーワードやイメージは、ここ5、6年、とりわけ商業施設のインテリアデザインで多く目につくものだ。
設計者は、デザイン事務所「Salt.」を主催する大園貴生さん。
 
Johnbull Private labo Harajuku
渋谷区神宮前6-10-11
http://salt-inc.net/works/558/
 
なお、この店を設計した大園さんや、「アベリ新丸ビル店」「ヒーミー大阪」のジュエリーショップを設計しているデザイナーの大澤二天さん(http://niten22.net/index.html)といった70年代生まれの何人かのデザイナーは、ビンテージ感やファクトリー感をとてもうまくデザインする。彼らの生み出す空間は、店づくりに関わる多くの人に参照されているだろう。
   
◆新宿のブティック「Johnbull Private labo class.」へ。
こちらも、インテリアデザインを手掛けたのは、Salt.の大園貴生さん。
オープンから4年くらい経つそうだが、入り口が小さく、今までこの店の存在に気がつかなかった。
こちらの店は、「Johnbull Private labo Harajuku」よりも、内装の味付けがやや濃いように見える。これは、客層を意識してのことだろうか。また、品揃えも、「Harajuku」と異なるので、それを勘案した内装なのかもしれない。
しかし、興味深いのは、15分くらい観察していたら、来店する人の年齢層やセンスが幅広かったこと。20代くらいの男子を中心に、ちょっとオシャレな団塊世代くらいの男性も来店していた。
  
東京都新宿区新宿3-32-10 松井ビル1F
http://salt-inc.net/works/314/