◆東京・青山に昨年12月オープンした「SunnyHills(サニーヒルズ、微熱山岳)」へ。


台湾発パイナップルケーキショップの日本一号店。
店内で販売している商品は、パイナップルケーキ1種類のみ。あまりの潔さに驚きです。5個セットで1500円、10個セットで3000円でした。
 
早速いただいていみると、とてもシンプルなパイナップルケーキで、大変美味。添加物を使用しておらず、材料も良いですね。台湾中部の丘陵地帯で育ったパイナップルだそうです。ホット烏龍茶に合います。
 
運営方法が、少々珍しいです。
1階は主にエントランスホール。2階に物販カウンターとテーブル席。3階にもテーブル席。
これらのテーブル席が、一見カフェのようなのですが、実は「試食席」。今後は、もしかするとカフェ運営もするのかもしれませんが、現在は、試食席です。
つまり、タダ。
店内に入ると、店員さんに「試食しますか?」と聞かれます。「はい」と答えると、パイナップルケーキ1本と温かい烏龍茶が出てきます。つまり、それだけを食べて帰れば、タダということ。
あまりの気前の良さに二度目の驚き。日本上陸して間もないので、今だけこのようなキャンペーンをしているのでしょうか?? それともずっとこの営業スタイルなのでしょうか。
あるいは、もしかすると、試食した客が「試食させてもらったのに、買って帰らなければ店に申し訳ない」と感じて購入してしまうという、心理学的効果を狙っているのでしょうか。
  
表参道駅からも外苑前駅からも7、8分歩きますが、大変目立つ建物なので、すぐに見つけられると思います。フロラシオン青山の目の前です。
建物の設計は、建築家の隈研吾さん。細い木材が集積したようなデザインは、外観のみならず、建物の中でも感じることができます。内外の境界、そして、フロア間の境界が、希薄になるようデザインされています。また、光や視線が、あらゆる方向に抜けていきます。そうした仕掛けのため、屋外から室内へ、そして、下階から上階へと移動していく際の空間体験が、とても連続的で一体感のあるものになります。
考えてみると、小さな単位が集積して一つの大きなボリュームを生み出しているという点で、この建物のデザインは、パイナップルの外皮の構成に似ていなくもない。また、このパイナップルケーキの見た目が、木材のような形であることも興味深い。
 
珍しいお菓子だと思うので、お土産などにも良さそうです。大変オススメのスイーツショップがまた一つ増えました。
  
  
 SunnyHills(微熱山岳)
 東京都港区南青山3-10-20
 
 

〈勝手に採点〉
 ロケーション ★★★☆☆
 メニュー ★★★☆☆
 サービス ★★★★★
 インテリア ★★★★★